どうも、みなさんこんにちは。
今回はPS2用ソフトの『ぼくのなつやすみ2』について語っていきます。
ぼくのなつやすみ2とは2002年7月11日にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたゲームで、当時中学2、3年生だった僕はPlayStation the Bestという1,800円くらいで買えるソニー発売ソフトの廉価版をゲームショップで見つけ、なんとなしに買った記憶があります。
どうぶつの森みたいな自由度で生活を楽しむゲームかと思っていたのですが、プレイしてみたら全く毛色の違うゲームとなってました。
そんなぼくのなつやすみ2を若干ネタバレ有りで語っていきます!
ぼくなつ2との出会い
初めてこのゲームに出会ったのは冒頭で説明した通りなのですが、中学生の僕は買って正直な感想として期待外れだなと思ってしまいました。操作性もなんか方向転換させるだけでめちゃくちゃ煩わしい操作を強いられてナンダコレハ状態です。
アクションを楽しんだり収集したりして遊べる要素もあるのですが、僕個人が思うにこのゲームはリアルな人間ドラマを楽しむゲームだと思います。
そもそもゲームのコンセプト自体が、大人が子供の頃を懐かしむゲームな感じで、プロモーションもそんなことを謳っていたと思います。現役の子供がプレイしても正直微妙かもしれません。大人向け故に操作性も必要最低限の感じになっているのかもしれませんね。ちなみに1はプレイしたことないので、もしかしたらそこからずっと操作性の観点が引き継がれているのかもしれません。
僕が中学2、3年生くらいの頃に買って最後までプレイしましたが、大した感動を覚えることはありませんでした。まったりと時間がある時にプレイしていこ~な感じもなかったので、小中学生特有のゲームに熱中して一気にプレイしまくるというスタイルで、なんか何気ない会話ばっかりのセリフ描写ばっかりだなぁといった具合であまりテキストも読んでなかったと思います。なんとなく記憶がある程度でした。
そして僕は大学生になるのですが、ニコニコ動画でゲーム実況というものが流行り始める時代が到来しました。フルボイスマリオRPGの「あキら」さんや、スーファミのドンキーコングを実況プレイしてる「っしー教授」、言わずもがな「幕末志士」など、割と楽しんで見ていましたが、この『ぼくのなつやすみ2』の実況プレイをやっている「塩」さんという方がいました。
塩さんの喋りがめちゃくちゃ面白くて、しかも中学生の頃にプレイしたことあるゲームってのもあり、とりあえず見てみよ〜と思って、1パート30分くらいある動画をパート31くらいまで2、3週間くらいで全部見たのですが、実況してる塩さんも物凄く面白くて感性豊かな方だったので、ゲーム内でのキャラのセリフや人間関係が、まるで自身が追体験してるかのような没入感で楽しむことができ、中学生の頃には味わえなかった『ぼくのなつやすみ2』というゲームの本当の味をその実況動画で知ることが出来ました。
ちょっと小洒落た文学作品や、分かる人には分かるサブカルチャーみたいな雰囲気が好きな人なら好きになると思いますね、この作品の空気感というか、間というか、人間関係に重きをおいた非常に現実的で人間的で感情的なゲームだと思います。素晴らしいです。
ただ、当時にプレイしていた僕は中学生だから人間関係とかそいうものにあまり敏感ではなく、脳も心もそこまで成熟していなかったというのも当然あって、大学生になって改めて良さに気付くという人生あるあるです。時間がある方は是非とも塩さんのぼくなつ2の実況動画をみるか、自身でプレイしてみてほしいです。
ちなみにこの塩さんの実況動画で、改めて僕はこのゲームの世界観というかドラマ性というか物語というか、とてつもなく感動をさせられて、このような素晴らしい作品を全力で楽しんでプレイして提供してくれた実況者である塩さんにも感謝ですし、このゲームを制作してくださったミレニアムキッチンさんにも感謝です。
この思いが溢れすぎて、僕がセリフを文字に起こしたセリフつぶやきbotみたいなアカウントを2012年くらいに作って今も稼働しているので、このゲーム好きすぎるわ~って人も、プレイしたことないけど興味ある!って人も是非とも見てみてください。セリフだけでも趣きがあります。
ゲームの製作と世界観
ゲーム自体は昭和50年(1975年)8月1日に主人公である小学3年生の「ボク」が、母親の臨月のため1ヶ月間だけ親戚の田舎である伊豆半島の富海(ふみ)という町で夏休みを過ごすという内容です。
主人公であるボクくんは、プレイヤーの分身というような設定というわけではなく、ぼくくん自身もその世界に登場する人物の1人としてきっちりと人間的な性格や生きてきた背景は決定づけられたキャラクターとなっており、決してプレイヤーのもうひとつの姿というわけではありません。
ちなみにボクくんは、小学3年生よりも前の幼い頃に、ここの親戚の家に来たことはあるようですが、小さすぎて覚えていないので、ここで出会う人たちとはほとんど初対面のような感じになっています。
ゲームのモデルとなった場所は、伊豆半島にある富戸という場所です。
わりと再現度も高いので聖地巡礼としていつか行ってみたいところです。
ちなみにどうでも良い余談ですが、僕は港町のようなところが大好きで、そのような場所にとても心がときめいてしまいます。日本の漁船が幾らか並ぶ港町も好きですし、西欧のジブリに出てくるような港町も好きですし、人が海辺の近くで生活する上でこのような形になったっていう、地続きにある町には無いような作りというのでしょうか、とても素晴らしい人類の叡智であると思います。
ゲームの販売や発売元はソニーとなっているのですが、ゲーム自体の制作を務めたのはミレニアムキッチンというシナリオ制作やゲーム制作等を行う会社となっております。
『ぼくのなつやすみ』シリーズをはじめ演劇や絵本や他のゲームも制作してます。
企画・脚本・ゲームデザインを綾部和さんという方が務め、ツイッターもやられており、現在も飲食店のプロデュースや絵本の制作など多岐に渡って活動されている方です。
洗練されすぎたテレビCM
このテレビCM、センスが高すぎますね。
子供の頃にこれを見たところで、現役で〝子供〟をやっている身からしたらなんのこっちゃと思いますが、年齢も20を超えてきたあたりに見ると中々応えるものがあります。
世の中に存在する名作と呼ばれるものってそれなりに理由があって、子供の頃になんとなく意味もよく理解せずに見ていたアニメや映画やドラマだったり、なんとなく耳から聞こえていた音楽だったり、自分がその状況を理解できる、想像力を働かせられる、意味を汲み取ろうとする年齢・精神が育ってきて、初めて本当に価値のあるものを見定めることができるのだと思います。
それは作品でなくても、あの時のあの人の言葉だったり、行動だったりとか、あの時のあの場所やあの街が意味をするもの、石碑や史跡などの歴史的建造物、何にでも意味があって、人間の数だけそれらに価値を付けて大切にしようとするんですね。
と、この動画を見てあまりぼくなつとは関係のない感情が少しばかりか溢れてきてしまいましたが、この動画が何を訴えかけているのかは、おっさんになってしまった人間へのメッセージだと思います。誰しもがわんぱくな心を持ち合わせた無垢な子供だったはずで、そして誰しもがおっさんになってしまいます。悲しいことです。
そんな悲しみを忘れさせてくれるこのゲーム。プロモーション。少年時代。
前述しましたが、大人が子供心に戻れるのもゲームの売りなのですが、このゲームそのもののストーリー・世界観・人間関係がめちゃくちゃ素晴らしいゲームなのです。プロモーションではあまりそのことについては語られていないところがまた乙なものですわ。
ちなみに発売当時のキャッチコピーは以下になります。
センスのかたまりです。
今は、もうどこにもない、あの海を。
毎日が、宝石だった。
主な登場人物
ぼくなつやすみ2の醍醐味である登場人物たちの紹介をしていきたいと思います。
富海という町は人口20人いるかいないかくらいの場所で、昔は漁師の町として栄えていたそうです。国道ができて大きい町に人が集まるようになり、小さな町では人が寄り付かなくなってしまって町そのものが消えてしまうということも田舎ではよくあるそうです。富海もそんな町になりつつあるのでしょうか。
ボク
(CV:村田貴輝)
本作の主人公。小学3年生。
シリーズ通して主人公は全員「ボク」であるが、同一人物ではない。
母親が臨月で大変なので、夏休みの間だけ親戚の田舎の家に預けられたというお話が今作である。基本的に町の人々と交流し31日まで夏休みを過ごす。
夏休みの最後に弟が産まれる。
ゲーム中にモノローグがたまに入ることがあるが、「ボク」が成長した未来の姿であり体裁としては過去を回想したようなモノローグとなっている。
基本的には人見知りせず、興味あることはどんどん突っ込んでいく性格で、大人がハッとさせられるような正論とかもわりとぶっこんでいく。
荒瀬家
荒瀬 源太
(CV:天田益男)
ボクのおじ。40歳。
富海で茜屋という民宿を経営しており、絵に描いたような良いおっちゃん
大らかで豪快でちょっぴり繊細な面もあり、昔は大工をやっていた。
高所恐怖症になってしまい大工を引退し現在の民宿経営をしている。
ゲーム中で晩ご飯の時間になると「めしだぜ・・・」と突然現れる。
荒瀬 美津子
(CV:一城みゆ希)
ボクのおば。41歳。
ボクの父親の妹で、陽気でさっぱりとした性格で料理がめちゃくちゃ美味しそう。
夕方になると台所で晩ご飯クイズという、今日の晩ご飯を当てる3択のクイズを出してくれる。このクイズのヒントは冷蔵庫の中身から推察できる。
夜になるとテレビを見ていて、肩たたきをしてあげると10円貰える。
荒瀬 剛
(CV:高山みなみ)
通称タケシ。
声がコナン。
おじちゃんの子供で荒瀬家の長男。
小学5年生で正義感と好奇心が強く、考え方も小5にしては大人っぽい。
将来の夢は学校の先生であり、学校の体育の授業で逆上がりができない女の子がいたが、逆上がりの代わりにその子が得意なピアノを弾かせて体育のテストとして評価し、それぞれが自分の得意なことを見つけるのが、その先生の授業であるということに感銘を受けている。
ただ、父親が大工に戻りたいという気持ちもあるため、民宿を継ぐという決意をする。
基本的にシゲルといつも虫取りをしたり虫相撲したり秘密基地を作ったりして遊んでいる。
荒瀬 繁
(CV:大谷育江)
通称シゲル。
声が光彦。(敬語ではないけど…)
おじちゃんの子供で荒瀬家の次男。
小学2年生でタケシの弟。わりと横柄で我儘な性格だが勉強が得意。
小3であるボクくんにも突っかかることが多いが勝手に仲良くなっている良い子。
光ちゃんのことが好きで、ボクくんが光ちゃんと仲良くなると露骨に嫉妬する。
父親に「光ちゃんのこと好きなんだろ?」ときかれたときは恥ずかしくて何も答えられなかった。
光ちゃんに対しては、いじわるばかりしているようである。
相楽家
相楽 靖子
(CV:坂本真綾)
通称やすこねえちゃん。
荒瀬家の近所に実家がある高校1年生。
東京の高校に通っているため、普段は東京で一人暮らしをしている。
夏休みのタイミングでボクくんと同じ船で帰省してきた。
優しくて穏やかで文化系な明るさを兼ね備えた性格であるが、実の母親とはめちゃくちゃに仲が悪く、母親は離婚して相楽家を離れ別の場所で暮らしている。
かなりレベルの高い高校に通っているようで、夜はレコードを聴きながらよく本を読んでいる。
ちなみにレコードから流れている最初の曲は「ジムノペディ第1番」
同じ富海に住む洋くんという幼馴染がいるが、学年が1つ違うことに小学生に上がるタイミングで知り、そこから疎遠になってしまったまま現在まで至るという。なんとも言えぬ現実さ。
後にボクくんのおかげで洋くんと話す機会ができ、次第に仲良くなる。
根暗だと自称しており、受験のときも「受かる」ではなく「落ちない」と願掛けしたんだというエピソードを洋くんに話すことがあるが、靖子ちゃんそんな言葉の違いを意識して気配れるの文化系極まってます。
相楽 光
(CV:最上莉奈)
荒瀬家の近所に住む相楽家の小学2年生。
靖子ちゃんの妹でおじいちゃんと2人で暮らしている。
母親は離婚して家を離れ、父親は他界している。
素直ではなくツンデレ気味であるが元気な性格。
どこへ行けばイベントが起こるかを占ってくれる。
姉である靖子ちゃんは母親と仲が悪いが、光は母親と仲が良い。
いじめてくるシゲルのことが嫌いであるが、僕の勝手な予想として中学生になるころはエヴァンゲリオンのアスカみたいな感じでシゲルくんを尻に敷かせているであろう姿がなんとなく想像できます。
母親とみんなで一緒に暮らしたいと思っている。
おじいちゃん
(CV:平野稔)
相楽家の靖子や光の祖父。
73歳で診療所を開いている現役の医者。
戦時中はインドネシアで日本軍の医者をやっていたらしい。
日曜は病院が休みなので港で釣りをしているが、釣果はそんなに良くなさそうである。
奥さんは心臓の病気で既に亡くなっている。
息子(靖子と光の父)がなぜ亡くなったかは明かされていない。
東京に行ったら遊園地のジェットコースターに乗りたいらしい。
静江
(CV:唐沢潤)
相楽家を出ていった靖子と光の母親。
お盆になると亡くなった元旦那のお墓参りのため富海にやってくる。
現在は交通遺児の奨学金団体に勤めており、離れて暮らす子供たちには不幸せな思いをさせていることに対して心苦しく思っている。
かなり気が強い性格で、荒瀬家のおばちゃんと仲が良い。
富海に住む人々のことをいじわると言うが、その本意は「優しすぎる」から。
靖子ちゃんとは結局話せずじまいで帰ってしまうが、大事なものを置いていく。
静江さんの元旦那である靖子と光の父親は、家族の反対を押し切って家をやや本格的な天文台に改造しようと企んでいたらしく、家の形が天文台に似ているのもその名残り。
入院患者
(CV:坂本真綾)
ゲーム中は「少女」として名前が出ている。
お盆の数日間だけ入院しているお姉さん。
実は靖子と光の祖母で、概念的には霊的な状態であるが足はある。
心臓の病気で他界しており、お盆の夕方にしか会えない。
肩たたきをしてあげると昔の50円玉をくれる。
少女曰く、おじいちゃんはとても明るい人で、とても寂しがり屋。
富海で生まれ育ったらしく、おじいちゃんは婿入り(?)と思われる。
相楽家の庭にある夏みかんの木は、家が建て替えられる前の明治元年に建てられた家の時からある。
その他
仲川 洋
(CV:進藤一宏)
通称ようにいちゃん
中学3年生で高校受験を控えているがロケットの打ち上げに熱中している。
打ち上げ実験をしてはよく失敗をしているが、徐々に改善されつつある。
船頭さんはあまり賛成派ではないが、荒瀬家のおばちゃんは応援している。
靖子ちゃんとは、靖子ちゃんが小学校に上がる前までは毎日遊んでいた仲だったが、学年が1つ違うことに気付き、そこから現在まで疎遠となる。
靖子ちゃん自身も小学校にあがってからは新しい友達もできて、洋くんのことはすっかり忘れていたそうで、何となく意識する頃にはお互い声が掛けづらい状態となってしまった。
ちなみに洋くん自身はその後も靖子ちゃんの家の前まで行ったこともあるが勇気が出なかったらしい。
数学・理科は天才的にできるが、国語、英語、社会は苦手。運動神経もない。
作中で靖子ちゃんとボクくんきっかけで話すようになると、家庭教師と称して靖子ちゃんが勉強を教えに来てくれるようになり、仲もとても良くなる。
何も受験対策なんてしていなかった洋くんが、靖子ちゃんと仲良くなった後に受験する高校も決まった様子であるが、靖子ちゃんには秘密にしている。
サイモン・ライヒ
(CV: デビットニール )
外国人の写真家。
茜屋の宿泊客で、オーストラリア出身。
日本語が上手で良い先生がいるという。
ナショナルジオグラフィックという雑誌に撮った写真を掲載させてもらっており、各国を渡り歩いている。
日曜日はデートで町にいないようであるが、その相手は診療所の看護師の凪咲さん。
日本語の先生も凪咲さん。
凪咲
(CV:石塚理恵)
診療所の看護師さん。
温厚な性格でいつもにっこりしている。
船で毎日富海まで通っている。
東京出身であるが田舎での生活に憧れ富海で働いているようだ。
町も小さく患者がいないため、ボクくんの話し相手になってくれる。
船頭さんに告白されるが、お断りする。
それ以降、船を待つのを公園だったり茜屋だったりと、場所がまばらになる。
実はサイモンと付き合っており、8月31日のお別れ会で結婚することを発表する。
芳花
(CV:田中敦子)
茜屋の宿泊客。
ボクくんに女子大生と言われてから女子大生と自称する。
年齢不詳であるが20代であることは確か。
元気な性格で、夜によくサイモンと茜屋のラウンジでビールを飲んで談笑している。
夕方にギターも弾いていることもあり、曲名は「アルハンブラの思い出」
実は新米の刑事であり、富海で潜入捜査をしている。
君と夏の終わり、将来の夢
このゲームはあまり演出的なシーンもなく、ただ淡々と人の話を聞いたりして人間関係を把握したり、当時の時代を考えたりして楽しむゲームなのですが、前述したニコニコ動画のゲーム実況者である「塩」さんの動画で、塩さんはキャラクター一人ひとりに対して愛着を持って接して、キャラを立たせるのが上手なお喋りで実況していき、見ているこちらとしてはより親身にその世界に入っていける感じなのです。もう最終回31日にボクくんが東京へ帰るとなったときは見てる側もガチで寂しさが込み上げてくるほどでした。
実況者である塩さんも最後のエンディングで号泣してて、連られてこちらも泣けます。いや、連られて泣いてるわけじゃなく、こちらも同じ感情で泣いているんです。視聴者であるユーザーも塩さんと同じ体験をしているわけですからね。
で、僕が泣いた理由は大体そんなものなのですが、この実況者である塩さんにある演出をされて死ぬほど泣かされました。
このゲームを実況動画で追体験した人間でないと伝わらないものであるとは思いますが、最後の最後に実況動画自体の真のエンディングとして、今までプレイしてきたシーンと共に、ZONEの『secret base ~君がくれたもの~』を流してエンディングとしていました。
この曲がこのゲームの世界に合いすぎていて、自分の子供時代を回想するような感情も幾らかはありましたが、このゲームの世界に生きていたキャラクターたちの人生とこれからを考えた時に、そしてこの8月の思い出のシーンを曲に添えられて、恐らく人生で1位、2位を争うレベルで僕は号泣しました。嗚咽とか鼻水とか半端なくて、いったい何にここまで感動していたのかは当時の自分なら今よりもっと上手く鮮明に説明できると思うのですが、今となってはもうあまり覚えていないのが悔やまれるところです。その実況動画を見ていたのは大学生の頃だったので2010年前後だと思いますが。
何よりも楽しそうに全力でプレイしてる塩さんだからこそ、ここまで自分の思い出かのように感動できたってのもあると思います。
人と人との会話の演出が本当に上手いゲームで
不自然さとか本当になくて、
現実的で人間関係の残酷さもあって
詞的で文学的でノスタルジックで、
何より、楽しい夏休みの追体験ができる本当に素晴らしい作品です。
『ぼくのなつやすみ2』