リゼロのお屋敷篇がサスペンス的に面白過ぎた


どうも、みなさんこんにちは。
今回は『Re:ゼロから始める異世界生活』について語っていきます。

この作品はつい先日Amazon Primeで何か面白い作品ないかなぁと思って色々と品定めしていたところ、友人が激推ししてるのを思い出したので1話だけ見てみるかぁってノリで見たら、3日で全25話見終わってしまうくらいに面白かった作品です。見始めたのが土曜だったら2日で見終わっていたと思います。

詳しい設定とか世界観とかはあまり深く理解できていませんが、ここまで一気に飽きずに最後まで見れるアニメもなかなかない凄い作品だと思います。

そんな『Re:ゼロから始める異世界生活』についてお屋敷篇をメインにネタバレありで語っていきます!


先入観からの”異世界転生”系

現実で冴えない生活を送ってる人間が異世界に転生して無双する系のアニメは正直それを見てて何が楽しいのかよく分からないので遠慮していたのですが、激推ししていた友人が「リゼロは違うから!」「リゼロは俺TUEEEEEじゃない!」と諭されて、心のどこかに留めておいていたのですが、いざ実際に見る機会を得て見てみると、主人公がめちゃくちゃ非力でそれでもなおかつ頑張って現況を打破していくような作品となっておりました。

元々僕は凡人が努力したり、きっかけをもらって才能が開花したりして、その道を歩む覚悟を決めて成長していく作品が大好きで、スラムダンクやヒカルの碁などが良い例です。
完全に現実ベースの作品が好きというわけではないのですが、好きになる作品は現実を舞台にした作品が多めです。

いわゆるなろう系と呼ばれるものって大体が中高生向けの雑でアバウトで現実離れした設定ガバガバな作品が多いというイメージがあって、世界観もネトゲのファンタジーのようなものばかりで、なかなか見たいなぁとは思わない系統で、このリゼロも友人からオススメされなかったらたぶん永遠に見ることはなかったと思います。

これを皮切りに異世界転生系をめっちゃ見たい!となっているわけでもなく、ただ事実としてリゼロが面白く素晴らしい作品だったというだけにすぎず、個人の見解ですがやはり面白そうとは中々思えないジャンルだったりします。というか現実で冴えないやつが異世界行ったらめっちゃ強くなるのって無理があるでしょう。

そんなリゼロは何が面白いのか

異世界系が苦手な僕が、一体リゼロのどこに惹かれたのか
それは「非力」「やり直しが効く」「小出しの世界設定」という部分にあると思います。

やり直しが効くというのは、リゼロの主人公であるナツキ・スバルのチート級の特性なのですが、死んだらセーブポイントまで時間を遡れるみたいな能力となっています。しかも主人公には記憶が積み重なっており、それ以外の人間は完全に時間が戻った時点までリセットされています。シュタインズゲートのオカリンのリーディングシュタイナーやムジュラの仮面のリンクとナビィのような状態です。これだけの設定だとありきたりだと思いますが、作品を作る側としては整合性などに矛盾が生まれないようにかなり設定に気を遣わなくてはならないと思います。それでいてこのリゼロは設定がしっかり凝られていて見ていて不自然さを感じることはほぼありませんでした。作品を構成する側の人間からしたらかなり高度で繊細な技術であると思います。

もうひとつの面白い点は、現実世界から実態の知れない異世界に主人公がやってきたということで、視聴者側も同じ気持ちで見れるということです。死に戻りも同じ主観で見れますし、その世界設定のことについても、同じ初めての気持ちで見れるので、見てる側としては物凄く冒険してる感覚に浸れて楽しいですし、主人公と同じように〝謎〟に対して一体これはなんなんだって感覚になれます。
実際に1期の最終話まで見てもその世界の全貌であったり回収されていない伏線はたくさんあるので、早く2期が見たいと思うこの頃です。

ただ、やはりフィクション作品のお約束的なものとして、現実で冴えなかったのに、異世界に来たらポテンシャルを爆発させてしまうというのは、いやそれ現実でも発揮できたでしょwって思ってしまいますね。笑
しかし元いた現実での知識が基本的には何も役に立たず、完全にその世界で非力な人間として、何度も失敗を重ねて繰り返して現況を打破していくというのは視聴してる側の人間も共感が持てて面白い点になり得ると思います。

兎にも角にも久々にアニメ全話一気見!みたいな状態になれたので、とても楽しい時間を過ごせたのと、春から2期もやるみたいなので、1期を見てすぐに2期が見れるなんて、なんだか得した気分なので2期をめちゃくちゃ楽しみにしています。


1期の前半の物語

– 徽章奪還 –

最初にリゼロを見ようとして思ったのは、「1話だけ1時間分あるじゃん大丈夫かこれ」でした。が、見始めると普通に主人公と一緒にその世界を紐解いていく感じが面白く、あっという間の1時間でした。ただ、そこから死に戻りが発動し、タイトルの伏線的なものの一次回収みたいな感じで終わります。
さぁ、次はどう手を打つのかと期待して続けざまに2話以降をひたすら見ていくのですが、主人公のスバルはなにやら死に戻りしてるという認識はまだなく、夢でも見ていたのかという感覚です。まぁ突然異世界に来たから無理もないですね。

スバルが完全に初見の異世界転生時にエミリアという女の子と出会い、エミリアは徽章を盗賊に奪われてしまうのですが、お人好しで優しい性格の人柄に惚れ込んだスバルは彼女のために徽章を取り返そうと奮闘していきます。
何度か殺されてしまうこともあって、最初に戻されてしまうのですが、記憶だけは残っているので、先回りして徽章を取り返そうと行動をしますが、動く時間帯も少しズレているためか出会う人も違っていったりします。こういうところもリアルな感じが出ていて良いところです。

何度か死に戻り、手っ取り早く徽章を手に入れようとするが、逆に「何でその情報を知ってるの?」と不審な感じを抱かれて、そう簡単に徽章も手に入りません。シュタゲと違うところは完全に運命は決まっているというような感じではなく、自分次第でどうにでも変えられるという点が希望を持てます。そして主人公以外の人たちの反応もそれなりにリアルで、そう上手くいかないところが凝られてる世界です。

この章では最終的にラインハルトというめちゃくちゃ強そうな騎士に最初に会っておいたおかげで、ハラワタ狩りの女を倒すことができ、かつエミリアと一緒にいる状態で徽章を取り返すことができ、恩人であることを演出できます。演出と言っても実際に恩人であるし、何度も死に戻って精神的にも恐ろしい思いをするという相当な苦労をしていますがね。それはスバル自身にしか分からないことであって周りの人間は誰も知りません。視聴者とスバルだけが知っています。

エミリアには最初にスバルと会った時、一緒に行動しながら徽章探しをしていたのですが、このエミリアはハーフエルフという、その世界では忌み嫌われる魔女のハーフみたいなやつで他人からあまり良い印象を持たれていません。しかしスバルはそんなことは知る由もありませんし、その優しい性格とめちゃくちゃ可愛い見た目に惚れ込んでいるので、エミリアのためならと善意を尽くします。
最初に会った時もエミリアは他人に心を許さず警戒してる様子なのか、名前を尋ねられても「サテラ」と、その世界で忌み嫌われる魔女の名を名乗ります。この名前は誰もが知っている悪しきものとしての名なのですが、スバルはそんなことも知らずにサテラと呼び、エミリアも本当に何も知らないんだと驚きます。後に最終的に徽章章を取り返した時に、エミリアという本当の名前を教えてもらえます。

– お屋敷 –

1周目

スバルは徽章章を取り返した際にわりと結構な傷を負い、応急手当を受けてエミリアの屋敷に担ぎ込まれ、徽章を取り返してくれた恩人として手厚くもてなされます。エミリア自身もお人好しな性格もあってか、スバルを完全に信用しきっている様子ですが、屋敷の人間はそうでもないのかもしれません。

このお屋敷篇が中々に謎が深く個人的に一番面白いフェーズでした。
エミリアを半ば独占できる状態になるスバルですが、知らない異世界に一文無しの知識なしでやってきたっていうのもあって、生活基盤を固めておかないとまずいと判断し、徽章を取り返してくれたお礼としてのスバルの要求は、屋敷で雇ってくれと申し付けます。

レムとラムという双子のメイドが元々この屋敷の使用人なのですが、その2人に使用人としての仕事を教わり覚えていくスバルですが、4日目時点で周りの人間との交友関係も良好に築けていけている様子です。そしてエミリアとも次の日にデートの約束を取り付けることに成功します。浮かれた様子で床に就きますが、目が覚めたら屋敷に運ばれた初日に戻っていました。
自分が積み重ねてきた屋敷での4日間が全てなくなっており、また初めからやり直さなくてはなりません。どうやら寝ている間に衰弱死していたようです。
使用人として慣れない仕事をこなして手にたくさん負った擦り傷もなくなっており、流石にこれには顔面蒼白で体の震えもおさまりません。

もし死に戻り出来ない設定なのだとしたらここで人生終了と考えるとおぞまし過ぎますね。寝てたら次の日に目が覚めないなんて、そんな怖いことありますかっていうう。でも死ぬときって誰もがそんな感覚なのかもしれません。人はいつか必ず死にますからね。

2周目

とりあえず死に戻り自体は徽章奪還時に何度か経験しているので、再び屋敷での2周目をなぞろうとしますが、流石にスバルも初見の時のようなリアクションをすべて出来るわけもなく、知っている情報に関しては無意識にスルーしてしまうようなっています。むしろ屋敷1周目の時に得られない情報をより多く引き出そうとするわけで、レムにめちゃくちゃ警戒されてしまいます。
ここらへんの無意識下における人間心理描写も物凄く上手くできていて見ていて飽きを感じさせません。

最終的に屋敷2周目では1周目と同様にエミリアと次の日にデートの約束を取り付けますが、夜は寝ずにずっと起きていたら衰弱していくのに加えて、スバルはなんとか気を張って嗚咽しながらも屋敷を歩き回り犯人を探りますが、突然何者かに撲殺されてとどめを刺されてしまいます。
スバルの見解としては王選(ルグニカ王国の王の選挙戦みたいなやつで、エミリアが立候補者に挙がっている。)絡みで何者かが屋敷に襲撃していると予想し3周目を始めます。

この時スバルは自分の吹っ飛ばされた片腕を見て発狂するのですが、必ずしも気楽な感じで「よし、やり直そう」というスタンスというわけではありません。死ぬということ自体に恐怖は拭えませんし痛みや苦しみもこと切れるまで続いていくわけです。おまけに次もまた戻れる保証もありません。
シュタゲのオカリンもタイムリープで何度も何度も同じ時間を繰り返して打開策を見つけますが、精神だけはボロボロになっていってしまっています。僕がもし仮にシュタゲのようにタイムリープできたり、リゼロのように死に戻りができたとしても、精神を正常に保っていられる自信は全くありませんね。

3周目

より情報収集が必要だと踏んだスバルは使用人として雇ってもらうのではなく食客として屋敷でしばらく過ごすことにします。使用人ではないため、より一層にレムとの関係値が低くなってしまいます。代わりにラムはサボり癖みたいな手を抜く性格のためか、スバルに茶を出しつつも部屋でくつろいだりしているため、意外と関係値は良くなっています。
しかしスバルは自分が殺されるであろう前日の朝に屋敷を発つことにします。屋敷の襲撃者が一体誰なのかを探るべく崖から屋敷が良く見える位置に張って時間を待ちます。が、突如としてスバルを目掛けて鉄球がぶち込まれますが、間一髪かわします。そこに現れた襲撃者の正体はなんとレムでした。

僕の個人的な感想としては、まずどちらとも犯人と思っていなくて意外でしたが、シルエットが見えた時点でラムだろって思いましたが、そこにいたのはレムだったんです。そもそもこの双子、実は仲が悪いのではないかという推測がいくらか出来る判断材料のようなものがあって、ラムとロズワールがより深めの主従関係みたいな感じになっている点、スバルから『泣いた赤鬼』の話を聞かされた時のラムのリアクション、そして何でも尻拭いさせられて姉をおだてなくてはいけないレムという、この関係性から察しましたが全然違いました。
レムが単純にスバルを殺そうとした理由に関しては、疑わしきは罰せよというメイドとしての心得のためだけでした。王選がもうすぐ始まるタイミングで得体の知れない魔女の匂いを漂わせたスバルという不審人物を疑わずにはいられないのも納得です。完全に信用を勝ち得なかったためだけにレムに殺されようとしているのです。
レムから逃げるスバルですが謎の風の魔法で足が切断され、レムが追いついてきます。レムとラムのおかげで野菜の皮むきの仕方やルグニカの読み書きや童話が読めるようになったのですが、何度かリセットされているのでスバル以外には記憶にないことで、今回に関してはただただ不審者という印象ゆえに殺されてしまいます。ちなみにトドメは首を切断されてしまうのですが、苦しまずに楽に早く逝かせてあげられるようにラムが使った風の魔法です。そのあとのレムのセリフが「姉さまは優しすぎます。」
ラムは人間味があってすごーく好感持てますね。


4周目

さすがに知人に殺されていたと知り、堪えたのか鬱気味になっています。自分が死に戻りをしているということを口に出そうとすると、おぞましい何かが自分の心臓を掴み取られるような感覚に陥り、流石に本当に死んでしまうと直感的に判断し言葉に発することができません。
誰にも打ち明けられず解決策が見込めない状況下なため、この周では俺に構わないでくれといってスバルはずっと塞ぎ込んでしまいます。
そんなところにベアトリスが最初の謝罪をするために部屋を訪れるのですが、スバルは俺を守ってくれと契約を交わします。結局自分が殺されるであろう日まで部屋に引きこもり、最終日にはベアトリスの禁書庫で過ごします。
あっけなく5日目の朝を迎えることができてしまったのですが、なんとレムが死んでしまっていました。

ラムが悲しみと怒りで打ちひしがれているのですが、屋敷の外部からやってきた人間はスバルただ一人なため、真っ先に疑われてしまいます。おまけにこの周はずっと引きこもっていただけなので周りの人間との関係値も全く築けておらず、唯一あるのがベアトリスとの契約くらいです。
死に戻りのことについても話せないスバルは八方塞がりで、その場から逃げ出してしまいます。何度やり直しても結果が変わらないならと自暴自棄になります。
ここでスバルはセーブポイントで目が覚める時に両手を誰かが握ってくれているような感覚を思い出します。その正体はラムとレムで、2人が苦しむスバルを見ていられなくて両手を握ってくれていたのでした。少なくとも出会ったばかりの最初の頃は客人として何の疑いもなく接してくれていたのです。この2人が変わらず幸せな道へ導ける選択をしようと覚悟を決めます。
スバルの心情として1周目からずっとレムとラムと関わってきて色々なものを教えてもらって、そして仲良くなれた回もあったし、一緒にいて楽しかった、だからやっぱりオレはお前らが大好きなんだよォォォーー!と言って自ら崖から身を投げ5周目へと臨みます。

これは覚悟の表れと、自分にしかできないことの使命感から自ら身を投げているのですが、もし仮にここで死に戻ってこれなくなっていたとしても、どのみちこの世界で生きていても仕方ないという念もあってか飛び降りていますよね。

5周目

ここまでの経緯をスバル自身が振り返る描写があります。

  • 1周目の死因:謎の魔法による衰弱死
  • 2周目の死因:衰弱死&レムによる不信任撲殺
  • 3周目の死因:レムによる不信任撲殺
  • 4周目の死因:引きこもりすぎた為に信用ゼロの八方塞がり

現況を打破していくには、まず屋敷での信用を勝ち得ること。ここを突破できないとまず口封じのために消されます。これはレムやラムだけでなく、主人であるロズワールからのものも含める。恩人として招き入れられたのに恐ろしい仕打ちです。
そして信用を勝ち得た先にもうひとつ、ロズワール邸を襲う衰弱死させる魔法を使う者の撃破となります。
まずは信用を勝ち取るために愛想ふるまって必死に働きまくるスバルですが、これも2日目にしてキャパオーバーとなってしまいます。おまけにレムからはめちゃくちゃ不審がられてしまっています。そんな必死で見るに堪えないスバルの姿をみたエミリアは膝枕をしてあげてスバルを休ませてあげます。これにもスバルは今まで積み重なってきた何周分もの苦労が洗いざらいにされて眠ってしまい、そこに現れたレムにも、スバルは良い子よとエミリアは念を押しておきます。
目覚めたスバルは意中の女の子に慰められるという羞恥心を抱えながらもベアトリスに呪術のことに関して聞き込みをし、1周目2周目で衰弱死したのと、4周目でレムが衰弱死した原因は村への買い出しの際にかけられた呪術だと推測します。さすが名探偵。
村への買い出しの際にラジオ体操と称してわざと全員自分を触らせ犯人を特定しようとします。ベアトリスに解かせようとしますが、犯人はなんと人間ではなく野良犬に噛まれた箇所に術式がかけられていました。
子供たちが危ないということでスバルは村へいってあの子犬を退治しに行こうとします。ラムも信用しているのかスバルが村へ行くことを許可し、レムを同行させます。レムはこの時点でもスバルを信用していない様子ですが、震える手で子供たちの未来への展望と明日約束したラジオ体操のためにこの村を今救いたいという気持ちを聞き、レムもスバルを信頼することにします。中々長かったですがやっとレムからの信用を得られました。
なんやかんやあって子供たちを救出することには成功しますが、スバルが致命傷を負います。この際にたくさんの魔獣から噛まれてしまったため、呪いが複数かけられておりベアトリスでも術式を解くことができません。半日後にはスバルは死んでしまう状態となります。
しかし、レムはこの魔獣ら全員殺せばスバルくんの呪いも解けるやろ理論で森へ行ってしまいます。目が覚めたスバルはそれに気付き、満身創痍ではあるがラムと共に森の中へ行きレムを探します。ラムとレムは双子であるため、姉であるラムは千里眼と言って妹のレムが見ている景色を自身も見れるみたいな能力があるようで、その能力を使ってある程度の場所を特定しレムを見つけます。が、そこには鬼化して暴走して自我がほとんどない状態のレムがいました。
なんやかんやあってレムを正気に戻し、村へと逃げようとしますが魔獣たちの数の多さ圧倒されます。レムは正気を取り戻す際にラムとの生い立ちを回想するのですが、レムが非力なあまりにラムの角が折れ、村を救えなかったことを悔やみ、スバルを助ける際も同じ状況になってしまったことを悔いてしまいます。
そんなこんなで魔獣たちも迫ってきているので悠長にしていられない状況にあるので、スバルが囮になってレムとラムは村へ逃げるという作戦に出ます。スバルくんに死なれては困るレムは必死に抵抗しますがラムもスバルもその気です。互いに信頼しきっているから故なのでしょう。スバルは大ボスを前に覚えたての魔法を使って相手の動きを封じ持ってきた剣で喉元を突き立て勝利したかにみえましたが、まだ生きていました。今度こそ終わりかと思ったところでロズワールが空からメラゾーマみたいな魔法を繰り出し焼き払ってくれました。
これにて一件落着となるのですが、スバルは傷をたくさん負い気を失います。

目が覚めたら例のセーブポイントへ戻っていなく、レムが看病してくれている様子で手を握ってくれていました。
レムは結局スバルを救うことができず、自責の念に苛まれてしまい、姉であるラムの劣化版という子供の頃から力の差を見せつけられ続け、今もそれが払しょくできていないことで自分を責めていますが、スバルが言葉をかけます。
スバルはラムに角があったことは知りませんし、どれだけ優秀だったかも知りません。スバルの知っているラムはレムより体力ないし料理は下手だし仕事はサボるし口も悪いし、ということ。しかしレムは角があった本当のラムはもっと優秀だったと言いますが、スバルはもうその角はない、だからそんなラムはオレは知らない。そんなことを気にしてんのはレムだけだぜ?と言います。ラムにはないもんがレムにはあり、努力家で一生懸命であとラムより胸が大きい。レムがいなかったら今頃魔獣にかじられてお陀仏だったけど、レムがいたから助かった。ラムだけじゃなくて、レムもいたから今こうして生きていられている。いてくれたのはレムだった。いてくれて良かったありがとう。

お互いに寄りかかって進めばいいよ
笑いながら肩組んで〝明日〟って未来の話をしよう。
俺、鬼と笑いながら来年の話すんの夢だったんだよ。

これでレムは完全にスバルに心を開きます。
他人に対しての心を許すというもの以前に、今まで自身が抱えていた劣等感であったり生きる意味であったりを、今この場で新たに定義してくれたのがスバルだったのでした。そんなスバルにラムよりもロズワールよりも信頼を置くほどの存在となってしまうのでした。

ここでヒロイン逆転!?みたいな展開が有り得そうですが、暗黙の了解というかスバル的にはずっとエミリア一筋というのは変わらないもので、レムもそこは承知の状態であるようです。
僕個人的にはこの後の話でエミリアの株がダダ下がりして、さらに本編でも空気になってしまうのでもはやどうでもよくなってしまうのですが、スバルが一応最後までエミリアを諦めずに救おうと寄り添おうと覚悟を決めているようです。

少し後の話もしゃべってしまいしたが、濃ゆい屋敷篇はこんな感じで幕を閉じ、再び物語が動き始めるのです。
サスペンス的な謎解き要素や時戻りのSF的な要素もあってめちゃくちゃ面白いフェーズでした。


レム派かラム派か

僕は断然ラム派です。
18話あたりでまた八方塞がりとなりレムが完全にヒロイン化しだしますが、それを見てもなおラム派と言えるでしょう。
屋敷での一件でレムがこれからを生きる意味をスバルのおかげで見い出すことができ、どこまでもスバルに対して従順な召使みたいな感じになって、それでいて素直で頑張り屋で素直で純粋で素直で従順な感じを魅力とするのは分からなくもないですが、なんか作者の意図的な童貞狩りみたいなものを感じざるを得ない気がするんですよね。こういう自分の思いのままに従ってくれる女の子がいいんだろってな具合に見せびらかされているというか、だからといってそれに抗いたいとかそういうわけでもないですが、生真面目よりかは人間味があってどっか抜けてる人の方が人として魅力を感じますね。

アニメのキャラに人としてとか語ってる時点で野暮な話ですが、どっち派かと言われたら完全にラム派なんです。
僕自身もラムみたいな性格でこれ分かるわーって部分が結構ありまして、手を抜いていいところは抜いたりしますし、誰も見てないような状況ではひたすらだらけてますし、かといって人生が台無しになるくらいに自堕落の奈落の底へ落ちているというわけではなく、そこには生きるためのガス抜き方法であったり、きっちりみっちり生きたところで誰かに喜んでもらえるわけでもないし自身がそこまでしたいとも思わないことに関してはある程度は手を抜いてしまいますしね。もちろんきっちりやらなきゃいけないことはきっちりやりますが、そこは臨機応変に取捨選択をして判断して生きているといった感じですかね。
レムみたいな真面目な感じだと多分僕は息苦しくなって発狂して死にます。

決してドSな女の子に罵られたいとかそういう願望があるわけではなく、僕自身がドMってわけでもなく、人間としての魅力を感じる方はどっちかって言ったらラムで、そんなラムが可愛いですよね。

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