BUMPの『COSMONAUT』が文学作品なレベル


どうも、みなさまこんにちは。
今回はBUMP OF CHICKENの6枚目のアルバムとなる
COSMONAUT』(コスモノート)について
紹介したいです。

このアルバムは2010年12月15日に発売しました。
いわゆるBUMPを知ってるという大半の人は、
この頃の曲をほとんど知らず、
天体観測とか車輪の唄とかの時代なら知ってる人が
大半を占めていると思います。

自称BUMPの曲ガチ勢の僕からすると、
むしろ最強に詞もメロディも凄まじいのは
この2010年前後くらいの頃だと僕は感じています。
僕がBUMPの中で一番好きなアルバムです。

このアルバムの全体的な印象は、
少年時代の心象と現在の心
みたいなニュアンスだと思っています。
故にある程度の年齢を重ねていないと
この曲の真意には辿り着くことは
できないのかもしれません。
ちなみにボーカルの藤原さんは
30歳ちょうどくらいの年齢で
このアルバムを手掛けています。

そんなCOSMONAUTについて
紹介していきたいと思います

それではどうぞ!


三ツ星カルテット

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/90ZBkZekxB4

この曲は僕は音楽の素人なので詳しく分からないのですが、
最後の曲のbeautiful gliderと凄く似ている曲です。
本来はbeautiful gliderが
アルバムの最初の曲の予定だったみたいですが、
この曲が出来たので順番が変わったようです。
beautiful gliderとは曲調は似ていますが
詞の内容は全然違うものになっています。

恒星を3つ目印に

というフレーズが何度か出てきますが、
バンドのメンバーのことを言っていると思います。
お互いの存在を認識しておけば、
自分の居場所や役割はいつだって思い出せる的な
そんな信頼関係や絆で固く結ばれた
バンドであることを象徴しているようですね。

実際にバンドメンバーとの話し合いで、
バンドの解決方法とかを考えた時に
そこで感じたイヤな気持ちのことを考えながら
ギターを弾いていたら生まれた曲だそうです。

三ツ星は「自分以外から見た3人のメンバー」
カルテットは「四重奏」を意味する単語です。


R.I.P.

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/g2WpG1e2V9s

この曲は2009年11月に15枚目のシングルとして発売されました。
タイトル「R.I.P.」は “Rest in Peace” の頭文字であり、
「安らかに眠れ」という意味があります。

藤原さん自身は映画のワンシーンで
墓石にR.I.Pと刻むのを見たのがきっかけで知り、
それ以来は自身の中で「居場所を持つ」言葉になったそう。
「カルマ」や「メーデー」も同様の単語だそうです。

制作自体は2009年夏頃で、この時期の書いた曲は、
「圧倒的に他者を意識して書いた曲」だそうで、
身近な存在やメンバーを凄く意識して
刻み付けなければならないくらいの気持ちで
書いた曲と振り返っています。


僕自身がこの曲に感じたものは、
当時僕がBUMPにハマっていた時期(2011年頃)に
寝ても覚めてもその人のことで頭がいっぱいになるほど
めちゃくちゃ片思いをしていたのですけど(こわい)、
ふとこの曲を聴いていた時に、
圧倒的に片思いの曲(?)と、
熱烈に感じたのを覚えています。

歌詞自体は制作者である藤原さんの
少年時代の思い出のようなものが
羅列されたワードが非常に多いのですが、
サビを見てみると明確かと思います

そこにが居なかった事
そこにが居なかった事

“今の自分”“昔の自分”って同一人物でありながら、
それらを知る者は自分と、
他に限られた人間だけじゃないですか(幼馴染とか)。
しかしそんなバックボーンを知らなくても
“自分”という人間を他人は認識していますし、
たしかに“自分”はここに存在しています。

その相手はどんな者でも等しく同じであり、
自身の最愛の人間であろうと、
つい昨日知り合った取引先の人間であろうと、
それは同じ“自分”なわけです。

それって非常に悲しく切ないことじゃない?
って片思いしてる時に思ってしまって
言葉でいくら伝えても、
言葉だけで伝わる情報に限度はあり、
自分という人間の等身大は
相手には分からないものであると考えた時
それは僕から見た相手も同じだと気が付き、
別にこれが片思いに対する相手だけじゃなくて、
恋が実り仲睦まじい関係になったとて、
結婚して最愛の妻になったとて、
それは同じことなのです。

僕が片思いしていた人は大学で知り合い、
大学で見せる振る舞いの“今”の彼女しか知りません。
小学生時代に「放課後どこ行こう」
「明日何しよう」「あれ面白かったな」
などとその時に取り巻いていた環境から
様々な思い感情を巡らせた自分が存在しており、
僕が好きなあの人にも同じ時間時代が存在していて、
何かを思って過ごして生きていたはずです。
それを経て“今”のあなたが存在しているのです。
しかしそんな過去は知る術もなく、
当人すら覚えていないことかもしれません。
が、たしかにそれは存在していたはずです。
そう考えると人は他者に対して
それだけ仲睦まじくなったとしても
永遠に片思いをしているのかもしれません。

ただ、
映画や漫画やアニメのように
他人の子供時代を過去視することなどは
この現実世界において不可能なことですが、
だからといって絶望することなどなく、
その人の所作や癖や好きなもの、苦手なもの、
話し方、表情などと併せて言葉で聞いた過去から
いくらでも察することは可能です。
それがその人に対しての興味の度合いだったり
愛情の深さだったりするのでしょう。

この曲の伝えようとせんとしてることを
察することが出来たときから僕はカラオケで歌う時
大サビで高確率で泣きそうになり声が詰まります。
いや本当、藤原基央は天才です。


ウェザーリポート

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/AAZFn21B0O8

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タイトルは英語で「天気予報」の意味で
」や「」を大きく扱っており、
詞の中に出てくる二人の登場人物がいます。
片方は恐らく作詞者である藤原基央さん目線で、
もう片方が精神的にひどい目にあったような方で、
あんなことがあったの何で平気な顔していられるんだろう
なぜ何事もなかったかのように笑顔を取り繕えるのだろう
そしてそのことに触れない自分はなんなんだろう
みたいな曲です。
幼い頃って誰しもこういう経験ありますよね。

さすがにそれはマズいだろってレベルの
精神的にもよろしくないような事ってあると思うんです
例えば分かり易い例で言うと「いじめ」とかです。
ひどい目に遭っても何もなかったようにやり過ごす人
それってまだ、こういう時にどんな感じで振る舞えば良いか
分からなかったりする時にそうなりがちだと思います。
ショッキングなことを受けて内心平気な人なんていないと思いますし
別に強がっているわけでもないと思うのです。
ただ、自分がどうリアクションをとれば良いのか
分からないだけだと思うんです。

あなたの あの笑顔が あなたの心を隠していた

そんな心の機微を歌ったような曲が
この『ウェザーリポート』なのです。
いや、藤原基央さん天才ですかと。
天才なんです。
別に僕もそんな具体的な経験はしたことない人生でしたが、
人の気持ちとか、今どう思ってるんだろうとか、
そういうことに結構敏感なタイプなので
この曲の共感値がめちゃくちゃ高いんですよね。

今までなんとなく聴いてたんですけど
真剣に情景を思い浮かべながら聴いた時は
電車の中で涙がこぼれてました。


分別奮闘記

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/Bo9BKgsddF0

これは人の夢を、生活で出てくるゴミに喩えたような曲で
その心理や情景をゴミの分別で描写しています。

曲自体の長さも非常に短く、
公式YouTubeでの再生回数を見るにも
あまり人気が無いのかもしれません。
藤原さん自身も
「暇な時に面白おかしい気分で書いていただけ」
と語っています。

いつまでも抱いてしまうような
そんな信念だったり信条だったり
それらがゴミと化すのか
夢と化すのかは自分の心の持ちよう次第
みたいな感じですね。

あまりこの曲から浮かばれる情景とかが
特になくてすみません。笑


モーターサイクル

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/WRSNKvc9NpY

この曲は2010年10月に発売された18枚目シングルです。
『宇宙飛行士への手紙』とは両A面シングルです。

藤原さん自身にめちゃくちゃ嫌なことがあり
そういう時にそのまま書いた曲だそうです。

この頃の曲ではけっこう人間の内面的な部分を
抽象的に詞にする傾向があるのですが、
この曲はわりと具体的な表現で作詞しています。

藤原さん自身は嫌な気持ちの吐露と言っていますが
実際に曲を聴くとそれはただの正論であり
決して頭ごなしに誰かを傷付けたり、
嫌なことに対しての怒りなどではなく
むしろ応援されているかのような
強い言葉で背中を押してくれるような曲です。

四の五の言わず飯食えよ
人の振り見て人にはなれんよ
気にする程見られてもいないよ
生まれたらどうにか生き抜いて
周りが馬鹿に見えるなら
生き難いなんて事もないでしょう
死んだ魚の目を笑う奴に
今更躓く事もないでしょう

最後のサビの怒涛のラッシュは
心打たれるものがあります。
なにより藤くんの心理と
すごく共感値が高いと自負する僕が察するに
これはまさに藤原さんが自分自身のこと
歌っていると思います。

そう思うと同時に
彼も彼なりの気苦労があり
精神的にも脆い部分もあり
BUMPの曲を聴くととても泣けてきます


透明飛行船

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/Mi-ORuB8CZY

この曲は非常にとてつもなくエモいです。
まさに小学生時代あるあるです。
いや、「小学生時代の特に気にしていなかったけど
大人になって考えてみたら無視できないほどに
人の心を映した行動心理」だと思います。
人間の在り方ってあらかたこの時代で
決まってるものだと思いさえします。

詞を読んでいくと、
二つのラインで人間の真理に迫っていっており、
それは自身のことと、他者のことについてです。
鉄棒の得意技であるグライダーで遊んでいたら
頭から落っこちてしまい
大事には至らなかったものの
保健室まで運ばれたみたいな導入です。

仲良し度微妙な友達が
歩けるのにおぶりたがっていた

優しさの真似事のエゴでも
出会えたら 無くさないように

優しさの真似事は優しさ
出会えたら 迷わないように

ここで登場する“他人”
別に大して気にも留めるほどでもない
自分にとってはモブのような感じの人でしょう
けどその人らは自分にない別の誰かに対しての
優しさ、親切さを振りかざしています。
自分から見ると偽善だとか
人によく思われたいためだとか
そんな目で見てしまって何かと言い訳をつけて
それでいて自分は何も行動をおこさないような
そんな非常にださい一番恥ずかしいような
苦い思い出を藤原さんは表現しているのだと、
いや、僕はそう感じでしまいましたね。

じゃあそんなこと言ってるお前(自分)は
一体何をしてる?何が出来る?
誰かのために何か成ってるのか?
と、つっこみに耐えうるものが
果たして自身にあるのかどうか。
他人の行動を鼻で笑ってる己は、
その人より誰かのために成っているのか
そんなテーマが垣間見えてきます。


そしてもう一つは”自分”のことで
得意だったことが1回の失敗を経験し
苦手になってしまったということ。
そしてそれを取り繕って
精一杯笑ってごまかしてやり過ごす
自分にとってはとても大きな事だけど
他人には悟られないように必死なんです。

精一杯 精一杯 笑ったでしょう
皆の前 あの子の前 取り繕って

もっと上手に生きていましたか
飛行船が見えた頃の事

誰も気にしない様な事
分かち合えやしない他人事

小さい頃は何となしに
打算的な考えなどは殆どなく
無意識にその行動をとってしまいますが
その人を形成する人格みたいなものは
もう大体そこで決まっていて
それって大人になっても本質的な部分は
変わらないのかなと
この曲を通して考えて思います。

あくまでこの詞は藤原さんの体験したことが
モチーフとなり詞となってると思いますが
共感できない人もいるだろうと思います。
僕はめちゃくちゃ共感しかなくてビビってます。
小学生くらいの頃って今ほど何かを考えてなくて
その場その場でただ生きてる刹那的な人生で
でもそれでも楽しいことが殆どで
つらいことや嫌だなと感じることって
楽しいことと同じように
すぐ通り過ぎていってしまって
踏みとどまって考えることもなく
どんどん年齢を重ねてきて
少しずつ目を逸らさずに
その物事を考えていくようになると思うんですけど
結局いくら年齢を重ねたとて
そんなつらいことに直面した時に人がとる行動って
子供の頃と何も変わっていないものだと
僕は非常に思います。
それでいて、もっと上手に生きていたかどうか
そんなことは恐らく今よりも未来の自分が
今の自分に問いかけて来るのは常だと思うので
これは永遠のイタチごっこであり
人の本質はずっと変わらず
自分とはそういうものと割り切って
誰にも分かち合うことなどは出来ない部分があり
仕方なく生きていくしかできないものだと
この曲を聴いて感じました。


魔法の料理 〜君から君へ〜

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/MVVQynaCOYg

2010年4月発売の17枚目のシングルになります。
藤原さんが20代最後の曲として書いた歌です。
29歳でこの音楽を作れるってやばすぎませんかね。
R.I.P.や透明飛行船と似た目線ですが
藤原さんが経験してきたことを
今の目線から対話するようなそんな曲で
とても心温まるような曲に仕上がっています。

あくまでも現在の藤原さんが
幼い頃の自分に語りかけていくような感じで
過去との対話“の曲であると仰っています。

当然子供の頃はこの先の未来
一体なにが起こるのかなんて知りません
が、現在の自分が未来の姿となって
具体的なことは言えないけど
ただひたすらに願いは叶うと語りかけます。

言えないから連れてきた思いは育てないままで唄にする

誰に話すわけでもなく
心のうちにしまってある思いは
いずれ藤原さん自身がBUMP OF CHICKENとして
唄の端々に散りばめて込めていることを
この曲の中から読み取ることもできます。

終盤でMVの少年がサッカーボールを蹴り上げて
現在の藤原さんのところまで届いてくるシーンが
とても泣けてきます。


HAPPY

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66号線

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/XGB0Sf71IBI

この曲はただひたすらに恋愛ソングです。
BUMPで恋愛ソングって珍しいと思うのかもしれませんが、
意外と普通に純粋な恋愛の感情を
藤原さんなりに表現した曲は多いと思います。
僕が勝手に恋愛脳で変換しているだけの可能性もありますが、
2007年に発売されたorbital periodというアルバムから
明らかにその傾向が徐々に見て取れます。
次第に地に足を着いてきたような恋愛ソングが多くなり、
これはその中の1つでもあると思います。

もう今となっては周知の事実として
2020年に公式に結婚を発表した藤原基央さんですが
それ以前は一切そういった自身の色恋沙汰に
言及することは当然なかったです。
けど恋人がいれば普通にその人に対しての
曲を作ったりするだろうし
その人から与えられる影響も大きく
自身が作る曲にも顕れてくるのが普通だと思います。
ただ、まぁ当時は曲について聞かれて
「いまお付き合いさせて頂いてる人の曲です」
とか言うわけはないですよね。

リスナーは察するしかできませんが、
自称BUMPの曲ガチ勢の僕が推理するに
orbital periodの発売前くらいから出会い
それまでずっと穏やかで優しい曲が絶えることがなく
それでいて今までにない新しい挑戦も多かったので
2007年以前から結婚に至るまで別れることなく
ずっと愛を育み一緒になられたのだと思いますね。

インタビューでもこう語っています。

色々大事な人たちがいて、そういう人たちとのやり取りの中で自然に生まれて来た曲。凄い大事な友達がいて、俺、その人に何回も助けられて。その人が号泣した時があってさ。その人が泣くのをみたのはそれが2回目だったんですけど・・・そういうことがあったんですねって話です。これ以上は勘弁して(笑) 

藤原基央


この曲の詞は言うまでもなく
そんな曲ではないかなと思います。


セントエルモの火

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/iCVyMyR9Hi4

この曲はBUMPのドラムの升秀夫さんが
富士山に登るということで
ボーカルの藤原基央さんが驚かせてやろうと
こっそり後ろから登って頂上で驚かせる時に
インスピレーションを受けて作った曲のようです。
この驚かせるやつは完全にプライベートの話で
しかもそんなにリアクションも大きくなく
「あれ?来てたんだ」みたな感じだったようです。

曲名には外国語で意味があり、
悪天候時などに船のマストの先端が発光する現象で
激しいときは指先や毛髪の先端が発光するし、
航空機の窓や機体表面にも発生することがあるそうです。

how far are you?
一緒に生きてる事は 当たり前じゃない
別々の呼吸を懸命に読み合ってここまで来たんだよ

頭が恋愛脳な僕はやはりこれは時期的にも
最初の曲作りの発想こそは富士山登頂かもしれませんが
藤くんと特に親しくされていた女性に対しての思いが
詞の中に交ざってると思ってしまいます。
もっと目に見えた言葉の意味だけでなく
精神的な意味の面が非常に強く、
山登りにたとえた親密な人間関係を
この曲で表現しているのかなと思っています。

個人的にすごくリズム感が好きです。


angel fall

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/QCpPDZZKjJM

この曲はAメロBメロのみで構成された曲で、
同じBUMPの楽曲の中では
プラネタリウムやリリィなどがあります。
ゴスペルをテーマにして作った楽曲であり、
少し神秘的かつ外国感のある曲です。

タイトルは、世界最大の落差を誇る滝
エンジェルフォール」からそのまま取っており
藤原さん本人は「デカすぎるもの」という
畏怖的な意味合いを込めて
直感的に名付けたと語っています。

それから知ったよ あなたの戦い
怯えた夜でさえ 戦場にいた
輝きに埋もれ 見えなかった傷の
意味すら誰にも 解らなかった

藤原さんは幼い頃から姉の影響で
マイケルジャクソンをよく聞いていたそうで
時期的なタイミングも含めてこの曲は
マイケルへの追悼の曲なのではないか
とも言われています。

いずれにせよこの曲は
僕からすれば数十年後、何百年後と時が経ったとき
藤原基央さんのことを歌った曲に
なることは確かだと思います。


宇宙飛行士への手紙

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/x6pzZ_IGQAg

この曲はモーターサイクルと同じく両A面シングルで
2010年10月に発売された18枚目シングルです。

個人的には歌詞をR.I.P.よりも分かり易くしたような
そんな印象を感じます。
過去・現在・未来という時間軸の表現が多く使われ、
これも例にもれず恋愛厨の僕の名推理によれば
藤原さんの大切な人を想うがあまり
溢れ出た気持ちを歌にしたような気がします。

どうやったって無理なんだ
知らない記憶を知る事は
言葉で伝えても
伝わったのは言葉だけ

出会う前のあなたのことは
どうあがいても知り得ることはできず
伝わったのは言葉だけなんです。
存在自体を知ることがなかった過去
一緒に色々なことが共有できるようになった現在
それらが後ろから照らしてくれるだろう未来
そんな愛しいあなたとの関係を尊ぶ歌ですね。


イノセント

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/tehOjiaCbVI

この曲は詞を先に書いて
後からメロディを作った曲のようです。
そのせいかちょっとリズムが取りづらいような
曲調になっていてあまり印象が残りません。
基本的には先にメロディを作って
そこに詞を加えて音楽を作っていくのが一般的で
すべての曲の作詞・作曲を担う藤原基央さんも
そのセオリーの例に漏れません。

歌詞に書いてあることは結構
ずかずかと誰にでも心に刺さるような
正論的なことが並べられていて
なんかどっかで見たか聞いたか
忘れちゃったんですけど
2ちゃんねるのような匿名で好き勝手に批評できるような
場に棲む人らに対しての曲みたいなことを
聞いた記憶がある気がします。

そんな人らに対しても
僕の歌が心のどっか片隅でもいいから
寄り添っていてくれたら嬉しいみたいな
いつか気が付いてくれたら嬉しいみたいな
そんな思いが伝わってくるような曲ですね。


beautiful glider

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/hls_QvA5UHk

この曲は、楽曲制作に関してなんの知識がない僕には
どれだけ凄いのがいまいちピンと来ていませんが
イントロが変則チューニングのギターアルペジオで
耳コピするのが非常に難しいようです。
作詞・作曲センスも凄まじいのですが、
普通にギタープレイヤーとしての技術も
凄まじいのが藤原基央さんなのです。

家でギターで遊んでて、次の日スタジオ行って、「昨日弾いてたフレーズ録っちゃおう」って思って。で、それにバッキングもつけてベースも動かしてたら出来ちゃった曲

<MUSICA 2011.1 vol.45より>

詞の内容的には
どれだけ考えたって悩んだって
結局最後に何かを決めて行動をとるのは
自分自身のみであるみたいな感じの曲です。
決して一人でいることが素晴らしいというわけではなく
誰か寄り添えるような人がいたとしても
そこの部分は変わらないといった真理のようなものです。
それは人間誰しもが持ち合わせていなきゃいけないもので
少なくとも社会に出て生きてる人間は
誰もが共感できると僕は思います。

分かち合えない心の奥 そこにしか自分はいない

結局最終的に自分自身を理解してやれるのは
自分だけしかいませんが
この曲でとても勇気づけられて
今までの生きてきた人生を肯定してくれるかのような
そんな気持ちにさせてもらえます。

人の気持ちに寄り添った言葉遣いで詞を音に乗せ
曲を作るその才能は控えめに言って天才です。


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