ゴーストオブツシマが美しすぎる神ゲーだった

どうも、みなさまこんばんは。
今回は『ゴーストオブツシマ』について語りたいです。
(正式名:Ghost of Tsushima

ゴーストオブツシマとは
PS4用のゲームで2020年7月17日に発売されました。
製作がなんとアメリカの会社によるものです。
日本の長崎県の対馬を舞台にしたオープンワールドのゲームで、
文永11年の元朝による日本侵攻(文永の役)を題材にしています。
(対馬は昔の漢字で對馬という表記もありゲーム内でも度々出てきます)

僕は口コミで知ってなんとなしに面白そうという
興味本位から始めたゲームでしたが、
トロフィーコンプリートしてしまうほどにやり込んでしまい
大変素晴らしくかなりの神ゲー具合でした。

そんなゴーストオブツシマを
若干のネタバレ有りで紹介していきます!
どうぞ!


ゴーストオブツシマとは

制作がサッカーパンチ・プロダクションズという会社になります。
(英: Sucker Punch Productions LLC.)
ゲームを作るにあたっては実際に対馬を訪れたり、
日本のローカライズチームの助力を得たりして、
ここまでの完成度に仕上げていったようです。

日本人が見ても違和感のない日本らしさが表現されており、
むしろ当たり前に日本人として生きているからこそ
知らないことが多かったみたいなレベルで作り込まれています。

黒澤明監督の作品から影響を受けて
色々と参考にしている部分があるそうで、
刀の光が顔に反射される描写であったり、
自然風景や風の演出の仕方であったりと
細かい部分にまで制作の手が行き渡っているのが
プレイしていてとても伝わってきます。

発売前には英語圏のポリコレ勢力による、
日本の文化を侮辱する、欧米人による問題作
であり、
文化の盗用である」との本作への批判の声が高まりましたが、
海外のテレビゲームに関するブログで情報発信するネットの媒体から、
日本国内では批判的意見ではなくむしろ高い評価ばかりが目立つ
という事実を英語圏で報道し、
ポリコレ騒動に一石を投じました。

ゲーム内にも本物と変わりない
仏像や灯篭や鳥居や神社なども出てきます。

実際に対馬での侵攻の話は史実としてもかなり昔の話であり、
先祖云々の特定の誰かが傷付くようなものでもなく
ストーリー的にもフィクションは交えてそれっぽくなっているので
僕個人としても文化を侮辱されているとは全く思わないし
むしろ日本の文化をここまで海外制作でゲームに落とし込める
ということが物凄いことであり、
むしろ感謝すべき作品というレベルにも思えます。
当たり前のようにその文化圏で生きている日本人ではなく、
外国の方から見た日本という、
俯瞰で見れるからこそ、
このような日本を表現できるのだなと思えます。


ゴーストオブツシマの魅力

このゲームには欠かせない魅力がいくつかあり
そのどれもが相互にシナジーとして作用しあって
素晴らしい1つのゲームとして成り立っています
そんなツシマの魅力をピックアップしてみました。

ストーリー

ゲームをプレイする上で必ず付随してくるものがストーリーですが、
僕みたいに歴史とか興味なくて義務教育で習った歴史のこととか
ほとんど記憶に残ってない人向けにざっくり説明すると、
日本に蒙古(モンゴル人)が侵攻してきて、
それをどうにか追い払う話
です。

日本の地形上、まず手始めに侵攻するに良い場所が
現在の長崎県にある対馬なのでしょう。(たぶん)
実際にゲームの中でも本土へ侵略するような企てをしています。

対馬で最初に蒙古の軍勢を追い払うために
侍たちが小茂田浜で戦ったのですが、
なんとそこでボロ負けしてしまい、
対馬全土がほぼ占拠されてしまいます。
この戦いを史実では 元寇文永の役) というらしいです。

そのボロ負けしたときに奇跡的に生き残っていたのが
本作の主人公 境井仁さかい じん)という者で、
名のある武家の出のようで、
子供の頃から武士としてのなんたるかを
教わって生きてきたような感じです。
史実を織り交ぜつつオリジナルのフィクションメインと
なっているみたいです。

対馬のラストサムライとして境井仁が
蒙古のボスであるコトゥン・ハーンを倒すため
対馬の各拠点を占拠する蒙古たちを討ち倒していき、
勢力を徐々に取り戻していき、
ハーンを追い詰めていくのが
今作のゲームのおおまかなストーリーです。


境井仁は侍として侍らしく育って来たのですが、
蒙古に打ち勝つためにはそんな綺麗事を
言っている場合ではないことに気付きます
今までのやり方でやっていれば犠牲も多く出てしまい
民を護るためにはならないと。


そこで小茂田浜の戦いで仁を救ってくれた命の恩人
ゆなという野盗から色々と戦いのヒントを得ていきます。
最初こそ葛藤があった仁ですが、
人の犠牲や効率を考えたとき、
島を、民を救うためにはどうすべきか考えた時に、
幼い頃から教わっていた侍の誉れを捨てなくては
勝つことはできないことに気付くのです。

誉れ無き蒙古に情けは要らず。
武士の無念、民草の希望、そして冥府の力を背負い、
蒙古を討ち祓う一人の戦士を、
人々は「冥府から甦りし武人」…『冥人』と呼んだ。

美しい景観

このゲームをプレイして何よりも素晴らしいと思ったのが
美しすぎるほどの景観です。
ファンタジーの中世の世界だったり、
北欧のケルト神話的な世界だったり、
それらもワクワクするし美しいと思えるのですが、
このスケールで日本の原風景を再現したゲームって
僕は今まで出会ってきたことがなかったので
とにかく感動しっぱなしでした。

日本の情緒ある風景がゲームの中に自然に溶け込んで
いちいち立ち止まってスクリーンショットを撮ってしまうほど
というか今までプレイしてきたPS4のゲームの中で
このゲームが一番スクショのストレージの容量が多くなっていました。

道にあるなんてことない灯篭であったり
神社やお寺の境内にある建物や仏像であったり
なにを切り取っても日本の良いところが詰まっていて
もはや風景を楽しむゲームと言っても差し支えないと思います。

地形や地名こそはしっかり対馬を再現されているようなのですが
流石に内部まで対馬を忠実に再現しているわけではなく、
むしろ忠実に再現したらほぼ山だらけになってしまってゲームにならないので
お寺であったり神社であったりする場所は、
現実の対馬には存在することはありません。
が、多少似てる場所や、モチーフにしている場所はあるみたいです。

上記のサイトが参考になると思われますので、
興味ある方はリンクを飛んでみて下さい。


オープンワールドマップ

広大すぎるマップがまず僕をワクワクさせてくれました。
現実でもゲームでもどちらにも言えることなのですが、
僕は自由に行き来できる未踏の地を
自由に探索のするのが凄く好きでワクワクします。

このゲームのマップも
等身大ではないけどゲームとして十分すぎるほどのボリュームで、
オープンワールド系のゲームは大体どれも広大で遠くまで見渡せて
広々としたフィールドにわっくわくするのですが、
それがなんと日本を舞台にした世界というのが素晴らしいです。
本当に旅行に来ちゃったみたいな雰囲気です。笑

大きくわけて厳原、豊玉、上県と3つのエリアがあり
ただ馬鹿広いだけなのではなく、
その1つ1つの場所はしっかり作り込まれているのです。

厳原
豊玉
上県

端から端まで馬で移動したとしてもリアルに何十分かかるレベルで
南端から北端までだと1時間くらいかかりそうな気はします。
(一度行った場所はシステム的にワープ移動できます)

そしてオープンワールドですので
ただ広いだけでなくすべてがシームレスに移動可能です。
眺めの良い場所から過去に訪れた場所を見て思いを馳せたり
まだ見ぬ知らない地を目の当たりにして高揚感を得たり
冒険している感じが凄くあります。

境内の中の作り込みもしっかり丁寧に作られており
建物の中もシームレスに出入りできて、
しっかりと仏像やなんやらとオブジェが置かれています。
京都とか奈良とかに修学旅行に来たみたいです。

このゲームはフォトモードと言って
スクリーンショットを撮るための補助機能も充実しており
良い景色や風景をより良く撮ることができるので
ゲームそっちのけでフォトモードをいじってることも
しばしばあるほどです。

こんなMAPと美しさのフィールドを舞台にしたMMOとかあったら
それこそ次の時代の覇権ゲーとなることでしょう。

手に馴染む操作感

操作性もそこまで複雑なものではなく、
慣れてくると感覚的に技とか撃ち出せたりします。
ただ、僕は慣れるまでに6時間くらいかかりましたが、
適当に未踏の地を探索しつつ雑兵と戯れていくうちに
コツみたいなのが分かってきます。
ゲーム自体の難易度も易しいモードもあるので
ゲームがそんなに得意でない方でも楽しめます。

ストーリー上は境井仁が侍の誉れを捨てて冥人として対馬を救う
みたいなコンセプトではありますが、
侍らしく堂々と一騎討ちで戦ったり、
背後から忍び寄っていきなりドーン!クナイばっさーん!
って倒すこともできます。

冥人っぽい戦い方



侍っぽい戦い方

クナイや煙玉や爆弾みたいなものも使えますし
弓で長距離から仕留めることもできます。
基本武器は刀で、槍とか大剣とかそういうものは使えません。

HPの回復には気力が必要で、敵を倒すと気力が溜まります。
必殺技みたいなのも撃つときにも気力を消費します。
血の描写とかけっこうリアル寄りですので、
18歳未満の方は購入できないようになっています。
メインストーリーでもけっこうグロいシーンもあります。



作品の感想

総プレイ時間は64hくらいでサブストーリー込みで全て終えました。
PS4のスパイダーマンをプレイしたときはサブクエ一切やらずに
メインストーリーだけをやるっていうくらい
僕は面倒くさがりなところがあるんですけど、
このゴーストオブツシマに関しては
サブクエを先に全部終わらせてMAPも8割開拓してから
やっとメインストーリーに手を付けるというくらいに
この世界の没入感が素晴らしかったです。

もともと侍モノみたいな作品はけっこう好きな方で
銀魂だったりバガボンドだったりと、
流浪人に憧れてるところもあるかもです。(中二病)
いやでもやっぱかっこいいですね。
かっこいいものを操作できるのは素晴らしく
それでいて長く険しくも面白いワクワクする冒険が堪りません。
ゴーストオブツシマは全人類プレイしてほしいです。

ストーリーに関しては
王道的な筋道で分かり易い進行ですが、
犠牲となる者も現れたりと現実的な目線もあり
そして主人公である境井仁の武士としての苦悩、
対馬のため冥人として生きていくのかという揺れ動く心。
ストーリー最後の伯父上とのやり取りは
上手い締め方だなぁと思いましたね。
タイトルの伏線回収にもなっています。
サブストーリーではそれぞれの人間模様やもリアルに描かれて
とくに巴の話は最後けっこう好きでした。
続編で江戸とか明治とかを舞台にしたやつも発売されてほしいですね。

このゲームをプレイしてなによりも、
日本の知らない部分をゲームを通して得られましたので、
ただ遊ぶだけではなく非常に良い歴史教材(?)になりました。
ありがとうツシマ、ありがとう境井仁。



エンタメ観音堂の最新情報をチェックしよう!
>to be filled with deep emotion.

to be filled with deep emotion.

心地の良い深い感情に満たされ、誰かに教えたかったり伝えかったり...
私たちエンタメ観音堂は、世の中の〝面白い〟ものを動画配信やブログやSNS等で発信・共有していき、人や文学や映画や音楽、そういうことに心を動かされた自分を好きになれたり、自身が忘れていた気持ちや新たな価値や人生観を見い出せて頂けたら幸いであります。

お問い合わせ等はこちらから
よろしくお願い致します。

CTR IMG