天気の子 アイキャッチ

天気の子は続編を作るべきである


どうも、 みなさんこんにちは。
今回は今年(2019年)の邦画興行収入No.1作品の『天気の子』について語りたいと思います。

物語の舞台は雨の降り止まない気候がおかしくなってしまった現代の東京を描いた作品となっています。
この作品は『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』、『君の名は。』で有名な新海誠さんが原作・脚本・演出・監督となっています。
ネタバレ有りで語っていますのでご注意ください!


新海作品との出会い

この作品の存在は新海さんがツイッターで絵コンテをチラ見せしている頃から認知して、いつ見れるんだろうとワクワクしながら待っていました。
前作の『君の名は。』に感動しすぎて映画館で7回観て6回泣くほどのクオリティで、自分が生きてきて見てきた作品の中でまごうことなきナンバーワンでした。
そんな作品を手掛けた監督の次の作品とかこれもう絶対面白いでしょ!ってスタンスで期待値ばかりが高まっていました。
そもそも新海誠作品を初めて知ったのは2007年~2008年くらいのニコニコ動画で『秒速5センチメートル』がやたらフューチャーされていてMADとか予告動画がやたら再生数高かったような記憶があります。

実際に僕が初めて観たのは高校3年か大学1年くらいかそれくらいのときに『秒速5センチメートル』を見て、絵がとにかく綺麗だなって印象でした。
ただ、見た感想としてストーリーが淡々としてなんか起承転結が薄いなと感じて世間が言うほどの評価かな?ってのが感想でした。まぁこの頃はまだ僕も恋愛もほとんどしたことないようなピュアでチェリーなボーイでしたのでその程度の感想しか抱けなかったんだと思います。
そこからしばらくは特に新海作品を追うようなこともなく普通に暮らしていましたが、たまたま友達と観に行った『君の名は。』で衝撃を受け、新海誠とはなんぞやと、過去作品をいくつか観ます。

高まる期待値

そんな新海誠作品の圧倒的な人と人との絶妙な距離感と誰かを思う気持ちから生じるドラマ感にたまらなく虜にされ(君の名はだけですが)天気の子に関しては、公開前の色々なプロモーションを常にチェックしてました。
物語と常に寄り添いここ一番のシーンではより一層の情緒と高揚を与えてくれる”音楽”にも注目していて、初PV公開の時の『愛にできることはまだあるかい』や第二弾のPVで『グランドエスケープ』を聴いた時はこれはやヴぁいって感じでした。
そして公開直前のプロモーションとして、製作報告会見と世界最速上映が行われるようで、ツイッターで応募できるとのことだったのでどちらも申し込んだら見事に製作報告会見に当選し、有給を使って見に行きました。(世界最速上映は外れました)
製作報告会見はタダなのでちょっとお得感があり、200名くらいの抽選だった気がします。

生でRADWIMPSや本田翼を見れて、芸能人を生で見ることが2回目くらいの経験だったのでうわすげーって興奮してました。
ただ、席が少し遠めだったのでどこかテレビで見てる感も否めませんでした。
新海誠監督も登場し、製作に関する話や裏話や作品について等を1時間ほど登壇者たちが語っていき至福のひと時でした。


作品をみて

共感性は薄め

この手法の作品を初めて見る人だったり、若い子が王道路線のボーイミーツガールな作品を初めて見たとするなら評価は高いなと思います。ただ、色々な作品を見てきて色々なパターンの演出手法や物語の大筋、着地のさせ方等を知ってる方だとちょっと物足りないかなぁと思います。
ちなみに私は前作の『君の名は。』に感動しすぎて7回映画館で観たのですが、今作も勝手に期待してこの作品を見ましたが、感想としては前作と物語の大まかな流れや構成が大体同じで、何より違和感があったのがキャラクターの人間関係の距離感が急速でちょっと置いてけぼり感が強かったです。
あとキャラの感情に共感できなかったってのが中々痛い部分になってます。君の名はは物凄く共感出来たんですけど今作は行動原理が「え?なんで?」って事がわりと多めでした。
月刊ニュータイプ8月号で新海さんが語っているのですが、

帆高が「大人が指したものとは違う方向に進んでいく」のを描いて、
気持ち良かったし応援したくなった

と語っています。
僕が帆高に感じたことは、なぜ人に頼らないのか、なぜ事態が悪い方向へ進むような選択をしてしまうのか、なんでもかんでも逆張りすれば良いってものではなくて、それはティーン特有の青くさい感情でもなんでもなくて、ただの中二病や奇を衒って目立ちたいだけの中身のない人間の姿でしかない。誰かを守りたいのなら、救いたいのなら瀧くんや三葉のように仲間を作ってしっかり問題を考えないと、大切な人ってのは簡単に失ってしまうのではないかなと前作と比較して思いました。
陽菜さんも帆高の行動になにか違和感とかなかったのでしょうか。

構成・演出に気負い(?)

BGMに関しても前作と比べてしまうと映像とあまり合ってないようなと思うことが多く、ボーカル曲も序盤ジワジワからの後から盛り上がる系ばかりでストレートに感動がやってこなかったなと思いましたね。作品とのテンポの問題ですかね。花火のシーンは映像と音楽が相まってとても良かったです。
あと何処となくジブリ感とゼルダ感がありました。少し意識してたのでしょうか。ファンタジー要素を盛り込みたいのか、新海さんは新海さんの良さがあると思うので世間で評価されてるものに寄せる必要はなくて自分を貫いてほしいと思います。
物語に関しても公開前から賛否両論別れると新海さんが言っていて、恐らく結末の迎え方に関してのことを言ってるんだと思いますが、あの結末はあれでアリだと思います。ただ、そこに演出的な部分がイマイチ上手く乗っかってこなかった印象です。
対立構造が要は子供と大人の追いかけっこで、正しいのは見るからに大人側で帆高はきちんと理解と協力を得られる誰かを見つけるべきだと思います。やりようはいくらでもあったと思いますし、もっと自分を安全な状態にできないと、守りたい人の安全も保証されるわけがありませんからね。自らの落ち度で身を危険に曝して反社会的な立場になってその逆境に立ち向かうことを決して勇敢とは思えません。
この作品は大勢の大人が関わって前作よりも提供も多く、作品に対してお金がかかって公開前から注目されていることは分かりますが、やはりかけた費用=作品の良さではないなという感じです。

続編で真の完結を

『天気の子2』として、真のエンディングが見たいなと思うところがあります。根本的な「気候がおかしくなってしまっている」という部分は解決できてないし、陽菜さんを救えて東京も救えるTUREエンドを作ってくれるか、もしくはスピンオフで須賀圭介を主人公にした大人な作品が見たいですね。
物語の素材はとても良いので直接的に繋がる続編が見たいところです。
全体的に本作はなんだか子供向けかなぁと思います。
総評して面白い作品ではありましたが、前作の『君の名は。』の影がちらついてしまいどうしても比較して見てしまうところがあります。
僕の中で『君の名は。』を10点としたとき、『天気の子』は5~6点です。
新海誠監督の次回作も気になって目が離せないことは確かです。期待です。


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