【1期、2期】フルーツバスケットにひどく感動しています。



どうも、みなさまこんばんは
今回は『フルーツバスケット』について語りたいです。

フルーツバスケットとは、高屋奈月先生による日本の漫画であり、
少女漫画の金字塔ともいわれているほどに人気を博しており
2007年に「もっとも売れている少女マンガ」として、
ギネスブックに認定されたようです。
恐らく名前だけなら聞いたことあるのではないでしょうか。

そんなフルーツバスケットについて語っていきます。
基本的に知っている方向けに記事を書いているので
ネタバレありますのでご注意下さい!

ちなみに僕は原作は読んでおらず
現時点で新アニメ版の2期までしか見ていないので
この作品の全容を把握しておりません。

それではどうぞ!

フルーツバスケットとは

原作は1998年から2006年まで花とゆめ(白泉社)で連載されていました。
2001年にアニメ化もされているようですが、
こちらのほうは中途半端に終わってしまって
内容も原作と多少異なっているようです。

2019年に新アニメ版として再びアニメ化され、
原作者の高屋奈月先生による総監修のもと、
原作を忠実にアニメ化されているみたいです。
新しい方は1期~3期まであり、1期あたり大体25話くらい
2020年9月時点で2期まで放送済みとなっております。

僕がこの作品に出会ったのは
2019年頃にジョジョ5部のアニメをリアルタイムで視聴していたとき、ちょうど同じ時間帯にこのフルーツバスケットも新アニメ版が放送されていて、そのときたままたジョジョ5部のCMの合間でこの作品を見かけました。
3話の由希くんと透くんが大雨の中で畑を守るシーンをみて「なんかすっごい良いこと言ってる・・・!」って思ってから物凄く気に掛けるようになりました。
以下がそのシーンです。

人は優しさをもって生まれてこないんだよって
生まれながらにもっているのは
食欲とか物欲とかそういう欲だけなんですって

優しさは体が成長するのと同じで
自分の中で育てていく心なんだって
だから、人によって優しさの形は違うんだって
マルだったりトンガリだったり
色々な形の優しさがあるのだと思うとワクワクしました!

フルーツバスケット 1st Season 3話より



例えば人の素敵というものがオニギリの梅ぼしのようなものだとしたら
その梅ぼしは背中についているかもしれません…
世界中の誰の背中にも
色々な形 色々な色や味の梅ぼしがついていて
でも背中についているせいで
せっかくの梅干しが見えないだけかもしれません

『自分には何もない。真っ白なお米だけ』

そんなことないのに
背中には ちゃんと梅干しがついているのに
誰かを羨ましいと思うのは
他人の梅干しなら
よく見えるからかもしれませんね

フルーツバスケット 1st Season 3話より



実際に視聴する前はよくあるラブコメ的な
シンプルな少女漫画かと思っていたのですが
意外と人の内面的な部分の優しさであったり妬みであったりと
そういった他者と関わる際に必要となってくるの部分に
深く言及している作品で
実際にも、このフルーツバスケットは
その人自身の成長や他人との関わり合いから生じる問題
そして人を好きになったり人を恨んだり憎んだり
ねじれたり、曲がったり、整ったりと
そんな単純でない人間模様
フォーカスが当てられた作品となっています。

Amazon Primeの会員なら
1期も2期も無料で全話見れるので(2020年9月時点)
作品を知らない方も
アニメ見てない原作ファンの方も
是非とも見て頂きたいです!
フルーツバスケット 1st Season
フルーツバスケット 2nd Season

世界観

この作品の面白いところは
単純な人間ドラマだけに留まらず
ひと手間加えられた世界観にあり、
この伏線がまた続きを気にさせる要素になっていて
とても興味深く面白いのです。

そのひと手間加えられた世界観とは
十二支の呪いというものです
草摩家という大所帯の家系があるのですが
この家系の人間の選ばれし12名は
呪いによって異性に抱きつかれると
自身が憑かれている干支の動物に変身してしまうというものです。


一見コメディ的な感じで捉えれば面白いのですが
現実に置き換えてみると、
おぞましいものであると言えます。
生まれてきた我が子を抱いた時に突然
犬だったり牛だったり馬だったりと
変異してしまうのです。(時間が経てば戻りますが)

このフルーツバスケットという作品も
そんな現実目線でのスタンスで物語が進行しており
十二支の呪いによって物の怪憑きとして生まれてきた者たちは
親から拒絶され愛情を受けずに育ったり
友達ができず疎外感を抱いて生きてきたりと
心に深い問題を抱え不憫な思いをして
生きてきた者が多いのです。

十二支の呪いは現時点で判明している情報だと
呪いを解く方法があるとかないとか
原作は完結しているのでそちらを見れば分かるのですが
僕はとりあえず新アニメ版でゆるりと視聴してます。笑

洗練されすぎた主題歌

この新アニメ版のなによりも素晴らしいのが
OPとEDがなかなか趣深いものになっていることです。
初見でみたときは何とも思わなかったのですが
それぞれのキャラクターの人物像を深掘りしていくことで
OP・EDで映るキャラクターたちの心情であったり
心に抱えている暗いものだったり
表層だけでは読み取れないものが垣間見えて
そして素晴らしい楽曲と共に流れる映像
もちろんすべてが良いわけではなく
当たり外れはあるのですが
原作しか見てない方とかはグッとくるものがあるかもしれません

オススメなのはこちらです


人物

この作品はなんといっても個性的なキャラクターの
登場人物たちが織り成す人間模様が見どころなのですが
その中でもひと際感銘をうけたところと
興味深かったところをピックアップしていきたいと思います。

※あくまで2020年9月時点で原作未読の
 新アニメ版2期までしか見ていない私の所感になります。

由希くんの成長

僕はまずこの作品を見る上で大きな過ちをおかしていました。
侮っていたというか見くびっていたというか
草摩由希(そうま ゆき)という人物の人間臭さというものに。

初見で彼に感じたものは
容姿端麗で頭もよくて運動神経も抜群
完璧すぐるがゆえに不満なき人生
なにをやらせても卒なくこなせるプリンス

しかし彼には彼なりの問題を抱えており
それは幼少期から母親からの愛情を受けずに育ち
さらには暗い負の感情に満ちた場所でずっと過ごしていたこと。
幼い頃から友達もできずに隔絶されたような疎外感を受けて
それを引き摺ったまま高校生となっており
他人とは少し距離を置いて仮初のよそ行きの
そんな愛想で振る舞っていました。

本田透という人物に出会ってからは
彼女のひたむきな曇りなき真っ直ぐな優しさ
そんな透くんと過ごしていくうちに
次第に由希くんも変わっていこうと思えるように。
苦手にしていたこともやっていこうと、
ダメな自分を受け入れて変わっていこうと、
少しずつでもそうやって変わっていけたらって

特定の人以外とはあまり話さなかった由希くんが
生徒会長にも立候補して他人と関わっていこうと
問題にぶちあたったら解決する努力をしていこうと
他者の人間性を認めて受け入れていこうと
それでも他人と比べたりして
自分にない魅力を他人がもっていることに劣等感を抱き
自分はダメなやつだと苦悩し弱い考えへ
楽な考えへと逃げようとする今までの自分を断ち切って
しっかり真正面からその弱さや意地汚さを受け止め
変わっていこうと由希くんはしていくのです。


新アニメ版フルーツバスケットの2期では
そんな由希くんがまじまじと成長していく姿が
視聴している側としても自身の人生と照らし合わせたとき
思い当たるようなことばかりで
とても熱い気持ちにさせてくれます。
そして由希くんは実際に初期と比べ物にならないほどに
人間らしさをもって前へ進んでいきます。

最初は嫌味なやつで僕はぶっちゃけ嫌いで
断然夾くん派だったのですが
これらを見せつけられてはもはやイーブン
というか由希くんが尊く
もはや由希くん派になってしまうほどです。

2期終了の時点で夾くんの心の深い部分というのは
まだ語られていなくて恐らく3期でやるのだと思うのですが
現時点では由希くんマジ由希くんって感じです。

なによりも凄いなと思うのは
漫画やアニメのフィクションって
後付で「実はこういう過去があって・・・」
って悲壮感を大々的に漂わせて
それでいて今こうして立派に生きている~
みたいな描かれ方が多いと思うのですが
由希くんは作品の中で実際に成長していくのです。
苦手だなと思う人物とも正面から向き合う努力をし
叶わない恋にしっかりと目を向けて
母親を求めてしまっている自身の疎ましさも認めて
それでも立ち止まらずに前へ前へと
進んでいこうとするのです。

彼の生き様には共感しかありません。
僕も21歳前後くらいの頃に悩み尽くすほどに
ダメな自分と葛藤して藻掻いて足掻いて
憂いては受け入れて また同じ怪我をして
そんな堂々巡りをひたすら繰り返していたような気がします。
それは今も終わらない、一生終わらない
死ぬまでずっと続いていくものなのかもしれません。
でも僕はこんな容姿端麗ではないので
やはり由希くんの持って生まれたスペックが羨ましいです笑


草摩紅葉の人生

初見では鬱陶しいやつ出てきた~
って感じだったのが一変
草摩紅葉(そうま もみじ)という人物にも
とてつもなく心動かされました。
彼の生き様というか人となりというか、、、

彼は基本的には天真爛漫で元気な明るいキャラで
まわりを笑顔にするようなそんな魅力を持っているのですが
幼い頃からにしてとてもつらく
心がどうにかなってしまうような経験をしています。

傍から見れば一番子供っぽいのですが
外面を除けば恐らく今作品の中で一番大人だと思います。
それでいて他人の痛みに敏感で理解しようと歩み寄り
寄り添うことのできる優しさ。
一体彼はどうしてこんなに素晴らしい子に育ったのか。

もちろんその明るい笑顔の裏側には
悲しき過去は付きものです。
紅葉くんは母親に物の怪憑きであることを受け入れてもらえず
だんだんと精神的に壊れていってしまいました。
紅葉くんが幼稚園くらいの頃に父親から持ち掛けられたのが
「紅葉のことを忘れたら治るかもしれない」
と、紅葉くんはこれを了承し、
母親の記憶から紅葉くんだけが消えました。
次第に母親もみるみるうちに回復していき
今では紅葉の妹のモモと父親との3人で暮らしています。
一応父親は悪い人ではないようですが、
紅葉くんだけが家族の輪に入れずにいます。
外から見守る形で紅葉くんは不満も零さず今を生きています。

旧版の方ですが動画もあるので是非見てほしいです。


紅葉くんは誰を恨むでもなく
幼い頃からそれを受け入れ
そして自分という存在が母親の中から消えたことで
元気になってくれたことをよかったと思っています。
いや、優しすぎませんか?
神ですか?

だから本当は、ママにも忘れて欲しくなかった
頑張って欲しかった
だけどこれは、僕のわがままだから

フルーツバスケット 1st Season 14話より


これが紅葉くんの本音ですが
こう思うことをわがままと思っているそうです、
全然そんなことはありません。
全くそんなことはありません。

それだけに留まらず
この草摩紅葉という人物は話の節々に
少しハッとさせられるような発言をしていきます。
まるで人生2周目かのような
いや、彼自身は思っていることを
感じたことを素直に言葉で伝えているだけなのでしょう
彼から滲み出る強さと優しさゆえなのだと思います。

今後の紅葉くんの成長にも目が離せません。
どうか幸せになってほしいです。


本田透の優しさ

本作の主人公でもある透くんですが、
彼女はとにかく純度100%の純真な心の持ち主です。
初期のころの由希くんも、
自身は外行きの優しさでやり過ごしているが
透くんの優しは見返りだとかそういうものを求めた
優しさではない的なことを言っています。

記憶が消されちゃっても、またお友達になってくださいね

フルーツバスケット 1st Season 2話より


誰もが彼女に惹かれて癒される
そういう女神的な存在です。
ど天然でお人好しの透くんは十二支の呪いを知った時
初めこそは驚いていましたが気味悪がるわけでもなく
ごく普通に接していき、ごく普通に笑いかけ
ごく普通に新設にし、ごく普通に寄り添う。
とびぬけて頭が良いわけでもなく、
特殊能力を持っているわけでもなく、
ほんとに普通の人間なのだけれど
そんな普通の優しさや親切心を味わうことなく生きてきた
十二支の呪いにかかった人間たちにとっては
心を癒され心を溶かされる、そんな存在になっています。

1期、2期ではそんな当たり前のような普通の姿が描かれ
透くん自身の心の深い部分に関しては
恐らく3期で描かれるのではないでしょうか。
夾くんともよい感じになってはいますが
「許されない」とかなんとか心のどこかで思っており
過去に何があって彼女の何が枷となっているのか
まだ語られておりません。

ちょろっと出てきたのは、
彼女自身は人々の癒しになる存在ではあるが
じゃあ彼女の癒しとは?って部分が
夜中に起きて自分に「大丈夫」
と言い聞かせているシーンがありました。
周りの人間関係や友人にこそ恵まれていますが
では彼女の本当の心の拠り所はあるのか
おそらくそこらへんが
今後のテーマになってくるのではないでしょうか

夾くんと由希くん

少しずつ人間関係が改善されていき
各々が少しずつ成長していくところが
この『フルーツバスケット』の魅力なのですが
1期、2期と通してずっといがみ合っているのが
夾くんと由希くんです。
お互い人間的に成長していけば
いつかお互いを許しあえて認め合うことができるのでは
と思っているのですが
2期終了の時点ではその気配はなさそうです・・・。

2期21話で由希くんの幼少期の回では
由希くん自身は気の小さい心優しそうな子だったのですが
初対面から一方的に夾くんから嫌われており
十二支の話のせいでネズミに仲間外れにされたことを
恨んでいるのでしょうか。

夾くんの幼少期は2期終了時点では
まだ詳しく語られていないので
一体どういう理由なのかは定かではありませんが
ところどころ「嫌な奴がいてくれないと自分が困る」的な
そんな核心に迫るような言葉を夾くんに
振りかけられるシーンもあります。
自分が悪くない、悪いのは他人だと
悪者をつくって恨み続けてれば
自分と向き合うこともせず、
ずっとそうやって問題から目を背け続けられるわけです。



由希くん自身も夾くんのせいにしたり
アキトのせいにしたり母親のせいにしたりすることで
問題と向き合うことを避けていたみたいなようですが、
2期の中で自分自身としっかり向き合って
誰かのせいにするのはもうやめたと言っています。

夾くんのフェーズでは今日子さんも関わっているっぽい?
たしか1期14話のお墓詣りのときに
なぜか夾くんが不貞腐れていたので
なにやらひと悶着ありそうなのですが
透くんとは1話で初対面っぽいので
そこらへんの相関もちょっとワクワクしてきますね。

由希くん自身こそ最初は友達になりたかったようですし
お互いが許しあえて認め合えるそんな素敵な関係に
なってくれたら見ているこっちもほっこりしますね~

続きが気になる3期は…

上述したように
透くんの心の闇と癒しみたいなところと
あとは十二支の呪いに関する部分であったり
高校卒業後の夾くんの幽閉の件についても
気になることが山のようにあります・・・!

こんなに気になることがある作品に出会えて
ワクワクしますしとても幸せです笑
はやく3期が見たいです・・・!
最後までアニメ化してほしいです・・・!!

1期、2期と本当に楽しませて頂きました。
初見で見た時と、おおかたの全体像が見え始めて
あらためて最初から見直した時とで
全然印象が変わる作品ですね。
なにせ最初は伏線っぽいセリフばかりで
「もったいぶってないで早く教えろ」
みたいな気持ちで見ていましたが、、笑
2期の中盤あたりから徐々に物語の革新に迫りつつ
キャラクターたちの心境も変化していき
急激に面白くなってきたなと感じました。
2周目、3周目でとてつもなく物語の感じ方が
変わってくる作品なのではないでしょうか。

今後おそらくやるであろうアキトの過去と
あと個人的に紫呉の過去とか幼少時代とか本心の部分とか
そういうところをもっと描いてほしいなと期待しております。
とにかく3期が楽しみです!!


フルバの名言あつめてみました

すべて新アニメ版準拠のセリフになっています!
原作と漢字が違ったり言い回しが少し違ったりしてもご容赦ください

1st season

フルバ1期名言

どうも、みなさまこんにちは今回は『フルーツバスケット』1st seasonの名言を紹介していきます。フルーツバスケットとはなんぞやという方は、こちらの記事で紹介していますので是非ご覧ください。[sitecard subtitle=フルーツ[…]




2nd season

フルバ2期名言

どうも、みなさまこんにちは今回は『フルーツバスケット』2nd seasonの名言を紹介していきます。フルーツバスケットとはなんぞやという方は、こちらの記事で紹介していますので是非ご覧ください。 [sitecard subtitle=フルー[…]




3rd season (The Final)

フルバ3期名言

どうも、みなさまこんにちは今回は『フルーツバスケット』The Final (3rd season) の名言を紹介していきます。フルーツバスケットとはなんぞやという方は、こちらの記事で紹介していますので是非ご覧ください。[sitecard […]








エンタメ観音堂の最新情報をチェックしよう!
>to be filled with deep emotion.

to be filled with deep emotion.

心地の良い深い感情に満たされ、誰かに教えたかったり伝えかったり...
私たちエンタメ観音堂は、世の中の〝面白い〟ものを動画配信やブログやSNS等で発信・共有していき、人や文学や映画や音楽、そういうことに心を動かされた自分を好きになれたり、自身が忘れていた気持ちや新たな価値や人生観を見い出せて頂けたら幸いであります。

お問い合わせ等はこちらから
よろしくお願い致します。

CTR IMG