FF14 -Patch6.0 暁月のフィナーレ- があまりにも眩しすぎました


どうもみなさまこんにちは。
今回は『FINAL FANTASY XIV』(FF14)の
パッチ6.0「暁月のフィナーレ」について
プレイした感想を書き綴っていきます。

FF14ってなんなのでしょうか?って方は
こちらでゆるっと紹介している記事を書いているので
興味をもって頂けたら幸いです。↓

FF14ってなんなんでしょうか?という方へ

どうも、みなさまこんにちは。今回は『FINAL FANTASY XIV』(FF14)について語っていきたいと思います。 FINAL FANTASY XIV(以下FF14)とはFFシリーズの正式ナンバリングタイトルの14作目で、オンラ[…]


以下メインクエストの重大なネタバレ含む感想に
なっていますのでご注意ください!
あと死ぬほど長いです。
それではどうぞ!!

Patch6.0 暁月のフィナーレ

前回の5.4~5.5の振り返り感想等は
下記の記事にてまとめてあります!
よければどうぞ!

Patch5.4~5.5

どうもみなさまこんばんは。今回は『FINAL FANTASY XIV』(FF14)のパッチ5.4「もうひとつの未来」とパッチ5.5「黎明の死闘」についてプレイした感想を書き綴ろうと思います。FF14ってなんなのでしょうか?って方はこちらで[…]


2週間の延期を経てついに12月3日から
プレイ可能となった暁月のフィナーレ
もうそんな延期のことなんざどうでも良いってくらいに
ストーリーの濃厚さと伏線と回収と人間ドラマが熱すぎました。
自分は画面の外にいるのにプレイしていて
本気でしんどい気持ちになったり
本気で喜ばしい感動を覚えたりと
とにかく情緒不安定にさせられながらも、
非常に充実した冒険を送ることができました。

ぶっちゃけ漆黒のヴィランズを超えられるか?って
腹の底でちょっと思ってたんですけど
いや普通に余裕で超えてきましたね。

基本的にメインクエストしかやってなくて、
当記事もそれについてしか書かないので
以下はメインクエストの振り返りと感想です!

いざシャーレアンへ

暁の血盟一行は世界を終わらせようと目論むファダニエルの策略を
阻止すべくまずは謎の塔をどうにかできないかと考え、
シャーレアンに協力要請したのですが、
アルフィノアリゼーパパに一切の協力はしないと
むしろ戦うとか野蛮なことしてる奴は勘当だと
一方的に突き放されてしまったのが5.5のメインクエストでした。

しかしそんなことではへこたれず、
クルルさんの伝手で暁はシャーレアンに入国します。
入国管理局みたいな人に職を問われて
エスティニアンが言葉に詰まってるのがちょっとツボでした。

そしてなんやかんや故郷の紹介みたいなのもありつつ、
なぜシャーレアンは協力してくれないのかという探りを入れるため、
地下にあるラヴィリンソスという人工環境で作られた場所に行きます。

空も雲もすべて人工物であり、
しかもシャーレアンの地下に位置するようです。
もともとシャーレアンは島国であり火山島でもあったため、
マグマ溜まりの部分を丸々ラヴィリンソスにしたそうです。
一体なぜこんな施設を何のために作っているのでしょうか。

下層に進むほど限られた人間しか入れないエリアになっているぽく、
この施設の上層部分にいる人らも真の目的は分かっていないみたいです。
そして意味ありげに花が咲いてます。

周囲の人間の感情を汲み取って花の色が変化するという
なんとも不思議な花だそうで、
あのヤシュトラさんも知らないご様子でした。
この花が色を変える原理に関してはシャーレアンの叡智をもってしても
未だ解明されることはなく謎に包まれているみたいです。
繁殖力は低く長寿命で外では滅多に見られることはなく、
類似した植物も存在せずに原産地は不明。

そして物語は急展開へ─────

パパの思惑を知ろうと色々と諜報活動していた暁の一行ですが、
主人公である光の戦士が一人になったタイミングで
クルルさんが突然一輪の花をプレゼントしてくれます。
一体どうしてしまったっていうのでしょうか。
僕の事が好きなのでしょうか。

なんとクルルさんにハイデリンが憑依していたようです。
そもそもクルルさんにはハイデリンの声が
昔の頃のヒカセンのように聴こえているみたいです。

クルルさん in ハイデリン曰く、
その花が重要な鍵になるからそれ持って旅をしろと。

願う場所へ…望むままに…信じて。
それは道標であり、あなたを、人を試すもの
暗闇のうちに、歓びを探すのです。
絶望に目を凝らし、哀しみを掻き分け、
前に進み続けた者だけが、その真のなる輝きを得る…。
どうか、みんなと、結末を照らして。

ハイデリン

なんとも意味深な助言を与えてハイデリンは消えてしまいます。
とりあえず花を携えて先へ進みます。

なんやかんやあってサベネア島にも様子を見に行って
めちゃくちゃ強者な錬金術師たちがいる集落がありました。
彼らは謎の塔に対抗すべく魔器みたいなのを作っていて、
ラザハンという都市の太守であり、
七大天竜の一翼でもあるヴリトラというドラゴンが、
鱗を提供してくれていることでその代物は効果を発揮していました。
実際に謎の塔に近付いても平気なようで、
各国に流布して対策を強化していきました。

ここでの作戦は失敗に終わってしまうのですが、
サベネア島の謎の塔に捕らわれてしまっていた人々は、
暁一行の尽力によってたぶんほぼ全員救われて、
ことなきを得ました。





ガレマール帝国に栄華はあるか

なんやかんやしてる間に、
ガレマール帝国がどうにかなってしまっているようで、
とりあえずガレマール帝国のガレマルドという都市に、
グランドカンパニーエオルゼアで乗り込むことになりました。
グランドカンパニーエオルゼアというのは、
世界中から集った義勇軍みたいなもんです。

クラスクエストとかで居た懐かしい面々も揃っており、
なんだか長い間このゲームをプレイしている私からすると、
何とも言えぬ説明し難い感情が込み上げてきました。
あの大昔に成した冒険は“今”にも繋がっていて
これからの未来をみんなで協力し合って創ろうとしているだ
ってね。

そして物語は急展開へ─────

GCエオルゼアの力でガレマール帝国の
ガレマルドという都市に乗り込んだのですが、
内紛で街はすでに壊滅しており、
これにはファダニエルが暗躍していたようです。

生き残っている民間人だけでも助けようとしますが、
ガレアン人は他国の人間に心を許すことはなく、
隙を見て逃げ出して獣に襲われて死んでしまいます。

ガレマール帝国がどんな教育をしていたかは知りませんが、
少なからずアルフィノたちが彼らの目の前に現れたことそのものが
彼らを怖がらせてしまっていたのでした。

そんなガレアン人との確執を拭えないまま、
また新たなガレアン人がやってきます。
元々ここらへんを拠点にしていたガレマール帝国の部隊が、
GCエオルゼアの代表者を3人用意して話をしようと持ち掛けます。

アルフィノとアリゼーは先程のガレアン人が、
魔物の餌食になってしまったこともあり、
今度は来てくれていいと言ってることもあって、
光の戦士と3人で出向くことになります。

クイントゥスという名のボスみたいなやつと話をしますが、
アルフィノとアリゼーは人質となってしまいます。
ただ、監視の指示の下では行動はできるようになっています。

なんだかんだお手伝いとかして、
敵意は無いのだということを行動で示すことにより、
監視役のユルスくんが自分語りをし始めてくれました。

ガレマール帝国の家庭は昭和後期~平成初期かのような、
普通に家を構えて家族があって子供がいて、
そんな生活水準が当たり前にようにあったみたいです。
これからの未来の日本においてはもう珍しい光景でしょう。
強い国というのは土地も多く広く、
色々なところから資源を搾取することができるので、
その分国民は幸せになれますね。
占領されている地域はつらい思いを強いられることでしょうが。

そしてなんやかんやあって
アルフィノとアリゼーが2人きりで
兄妹水入らずのシーンが始まります。

アリゼーはいつぞやのヴァリス帝が言っていた、
すべての人を帝国民にすることで脅威と戦うという宣言を思い出していました。
違いをなくして無理やりにでも同じものにしないと、
手を組むことはできないって感じていたかもしれないと。
それについて「強くて寂しい理想だった」と言っています。

そりゃ、考えがバラバラでぶつかることもあったけど…
それもひっくるめて、かげがえのないものだった。

アリゼー

実際問題、世界には色々な考えの人間がおり、
そしてそれらを認め合って生きていくのが、
我々の住まう現代社会です。
特に最近では多様性を掲げ、
マイノリティな人間が尊重されていますね。
私自身もまた違いますけど
だいぶマイノリティな性格の人間なのですけど、
ただでさえ生きづらいのに、全人類同列に扱われたら
発狂して死んでしまうかもしれません。
なので僕はガレマール帝国民にはなれません。

同じ理想だとか同じ気持ちだとか、
その時々によって変わっていくものだと思っているので、
別々で各々の意思を持つ人間達の思いが
完全に一緒になることなんてあるかなぁ
とか思ってしまいますね。
他者“という存在ってのは思ってる以上に”他者“であって、
生まれ育ってきた環境、親の遺伝子、人間関係
本当の意味で同じになることなんて有り得ないことで、
アリゼーの言うように意見はぶつかるもので、
どこかで妥協点を見つけて誰かしらが譲歩し、
お互いを認め合って生きているのだと思います。
それは自身の肉親であろうともです。

そしてアルフィノくんが凄く核心をついてきます。

この世には問題があふれているから、
効率よくそれらをさばけるように、
段々と、物事の形を整理してしまうんじゃないかな。

風は風、雪は雪、光は光……
本当は時々で違った顔を持っていることを、
きっと、気にしなくなっていくんだと思う。

人も「人とはこういうものだ」と整理される。
だから、割り切ったり諦めたりしやすいのかもしれない。

昔の私がそうだったんだ。
もちろんそれは、たくさんのことを知ったからじゃなく、
「知った気になったから」だったけれどね。
今は世界を作るひとつひとつのこと、
その時々の顔に、目を向けられるようになってきたと思う。
そうしたら、かつて掲げた「世界の救済」が、
前よりずっと複雑で難しいものになって……

でも、前よりずっと、成し遂げたいと思えるようになったんだ。

アルフィノ


例えば”優しい人“といわれる人がいたとしても、
その人自身が怒りを露わにすることもあるだろうし、
優しくないシーンもどこかであることでしょう。
人によって見せてる顔も違うと思います。
全員を幸せにすることは無理なことで、
何かを割り切らなくてはいけない時もあって、
それを”優しくない“と感じる人間も存在することでしょう。

人間ってのは多角的な視点から覗くことで、
違った一面を見ることができますが、
対人間によってその様相ってのは変わってきます。
つまり自分が接しているその人という人物像は、
「この人だからそういう対応」が当て込まれて、
ずっと同じようにしか見えないのかもしれませんね。
違った一面が見たいのであれば、
物陰から普段とは違った人と接しているシーンを見れば
垣間見えてくるのではないでしょうか。
その人物の本質というものは変わらないとは思いますが。

そしてそれらは個々人においての話であり、
アルフィノくんの目指そうとする領域は”社会”です。

アリゼーもアルフィノくんには厳しいですが、
さすが血の繋がった兄妹ですね。
彼らも全然性格の異なった個人ではあるけれども、
お互いを認め合って信頼をおいています。
ええ兄妹や、、、

そして物語は急展開へ─────

帝国側に救援の部隊が来ないことが分かり、
ガレマール帝国は実質崩壊していることが、
クイントゥスさんにも理解できる形で伝わります。
民のために、ただただ強い国であろうとすることを
掲げて生き続けてきた人生であったが故に、
それももう不要となってしまったため、
「生きたくば生きよ。」と隊員に伝え、
彼はピストルで自らの命を絶ちます。

GCエオルゼアは帝国民と、
生きようと願う帝国兵を救助し炊き出しを行います。
その中でやはりというか、今回のテーマの中での
本質を得ているシーンが何気なくではありましたが
挿し込まれてきました。

不思議がられることもあるでしょうし、
文句も言われることもあるでしょうが、
本気で排除しようと思っているわけでもなく、
その自分にはない価値観ってのがまた面白いのかなと
僕は日ごろ生きていて常々思います。

監視役をしていたユルスくんも、
温かいスープを口にし、生きていることに
涙を浮かべておりました。

そしてなんやかんやあって、
ゼノスに体を奪われて「大切なもの」を
失わせて怒りの矛を自分に向かわせようと
メンヘラもびっくりな手法で振り向かせようとしてきます。
そしてバブイルの塔とかに向かうんですけど、
そこの最後にかつてヴァリス帝であったものが、
異形な姿をして立ちはだかりましたが華麗に倒すと
何やらファダニエルとゼノスが装置でなんかやってました。

どうやら月にゾディアークがいるようです。
ビームを発射しましたがクルル in ハイデリンが再び現れ、
ビームを妨害して結界が1つだけ残ったようです。
そしてゼノスとファダニエルは月へ行ってしまいました。。。





白き月

とりあえずファダニエルとゼノスが月に行くのはまずいってことで、
ハイデリンからある程度の説明を受けて光の戦士も、
なんと月に行きます。

ここはまぁPVとかPLLとかで散々話題になっていたのですけども、

あれ、来るの早くね???

…てかまだレベル83だけど???

完全にクライマックスで用意されていると思っていたものが、
だいぶ序盤の方に出てきてしまいました。
けどまだまだ6.0の冒険は続くんだなという、
ワクワクとドキドキを胸に抱えて進みます。

月には古代人のような風貌のでかいやつがおり、
自らを月の監視者と名乗っています。
ハイデリンの使いの者なのでしょう。

いやしかし
それにしても封印されしゾディアークさん
赤とか青とか剣みたいな十字架みたいなやつとか…

これエヴァじゃね?

プロデューサの吉田さんがエヴァファンってのは知ってますが
触発されたのでしょうか。
宇宙を舞台にしてるのもなんだか
エヴァっぽいっちゃエヴァっぽいですし
僕は好きですよこういう世界観。
急に舵切ってきたなとは思いますけど。

ゾディアークは古代人たちが築いてきた楽園を
終末から再び取り戻すために召喚したもので、
そのせいもあってかゾディアークの封印も周りには、
古代人のようなものがたくさん現れてきました。

その中でも何やら見覚えのあるような古代人がいました。

第一世界でエメトセルクが見せたアーモロートという
かつての古代人の街であった場所に居た人民事務局の受付の人である
ヒュトロダエウスさんでした。

彼自身はなぜ私を知っているのか?
と驚いている様子でしたが、
あくまで我々が5.0で出会ったヒュトロダエウスさんは、
エメトセルクが見せた幻影の存在のもです。
で、今この月にいるのは本物みたいです。

エメトセルクがワタシの幻影を創った……
それも、アーモロートごと……。

フフ……エメトセルクがねぇ……フフフ……。

でも本当に、ずいぶん時が経ったんだね。
彼が、失くすことを、そんな風に悼むようになるなんて。

残念ながら、ワタシはキミが出会った幻影とは別物だよ。
別物というか……本物というか……。

ゾディアークを成す、贄となった魂のひとつなのさ。
「ワタシたち」は、
ハイデリンに封印されるまでのことは、
しっかり把握できているんだ。
だから、自分たちを復活させる計画があったのは知ってるし、
ハイデリンによってそれが阻止され、
世界とゾディアークが分かたれたことも理解してる。
そのあとのことは、夢うつつだったんだけど……
うん、おかげではっきりした。

キミたちが、ゾディアークやあの星を、
どこに導いていくのかはわからない。
……でも、ワタシは信じるよ。
エメトセルクと出会って、そしてここにいるキミを。

だからキミも……キミを信じて、進むといい。

ヒュトロダエウス

終末が訪れて、かつての楽園を復活させるために
ゾディアークを召喚した古代人たちであったが、
それをハイデリンに阻止されて、
でも終末は止まってそこから世界は幾つかに分断され
新たな時間を進み始めたようです。

と、そんなことをしている間に、
ファダニエルとゼノスが場所を嗅ぎつけて、
封印を解きにやってきました。
そしてあっさり封印は解かれました。

ファダニエル自らゾディアークにダイブして
ゾディアークを乗っ取ります。

星を護るために召喚されたゾディアークには、
古代人たちの魂みたいなものがまだ存在していました。
「私たちに星を壊させないでくれ」と言っています。
光の戦士もこれにはアゼムの魂を握り締め、
闘志を燃やします。

そして何やら冷静な古代人の助言も
あれ?これってさっきの・・・

まぁそんなことよりゾディアークを倒さなきゃな!
と、まぁ普通に討滅戦として倒すのですけども、
なんとゾディアークの狙いは体ごと乗っ取って
自害することによってゾディアークを殺させるという。
封印状態が一番良いみたいなんですけど、
死んでしまったら何か色々とやばいみたいです。

……身体から、急速に力が抜けていく。
寒いような気がするが、よくわからない。

何度も身体を変えて、肉体の死も経験してきた。
今回もまた、ただ眠りに落ちるかのように、すべてが遠くなる。
あまりにも当たり前のことのようで、
もう二度と目覚めないのだという実感はないままだ。

せめて、終わったのだと自分に言い聞かせる。
望みがなかった分、未練もない。
少し先の未来を思い描いて「ざまあみろ」とだけ思う。

この結末を、遥か昔、
自分と同じ魂を宿して生きた「あの男」は嘆くだろうか。
だとしても、私は到底、
人が続いていくべきものだとは思えなかった。
一万年以上の昔、彼が掛けた問いに、今、そう答えを返す。

それが誇りだと言うのなら、こののち来たる災厄に、
お前たちの答えを示すがいい……ハイデリンよ。

ご覧ください、ザンデ陛下。
これより、あらゆるものが無に還ります。

私も、星も、すべての命が……あなたと同じに。

ファダニエルを名乗ったもの

何やら死に際にきれいごとをモノローグ調に呟いて
ちょっとかっこよくみせても無駄だからさぁ
って初見の時は思っていたんですけど、
最後までプレイして改めてこのシーンを見ると、
けっこうな伏線が撒かれているんですよね。

ファダニエルはかつてアラグ文明時代はアモンであり、
さらに古代人の時代では、かの人物でした。
アシエンの魂ってのはなんか継承されてる?
的な説明があった気がしますが、
一応同じ人間ではないみたいです。
主人公である光の戦士もアゼムの魂を継いでいるのか
よく分かりませんがアシエンではないから違うのですかね。
というか古代文明とアラグ文明ってどっちが古いんですかね。

と、そんなこんなでハイデリンが頑張って作った
星の理だとかが綻んで終末が再来するようです。

そしてサンクレッド、ヤシュトラ、ウリエンジェさんが、
月に合流してきました。
・・・月で息できるの?
光の戦士は水中でも息できるから
月も大丈夫なんだろうと思ってましたけど、
なんかこの世界観的には月でも放射線とか酸素とか
問題ない感じで何事もないように話が進んでいきます。

そして月の監視者がこの”月”について
そして我々の住む星について等を色々と
教えてくれました。

我々光の戦士が住む星の名前は以前まで”ハイデリン”
だったのですが、”アーテリス“と呼ぶらしいです。
たぶんややこしくなるからここでも設定を変えてきましたね。

で、この惑星には地脈、水脈、風脈、
そして月を含む天脈から成っているようです。
ヤシュトラさんですら天脈については存じておりませんでした。

古代人時代の十四人委員会の面々は、
この天脈の存在に気が付き、
そしてこれらが薄い箇所から終末の災厄が
発生していることをつきとめます。

そして根本原因は分からないけれども、
ゾディアークによって星の循環を活性化させ、
終末を避けることとなったのですが、
古代人たちはハイデリンによって、
ゾディアークを取り上げられてしまいます。

ちなみに原初世界が滅びると、
それらの鏡像世界も共倒れになってしまうようで、
この原初世界が終末を迎えるということは、
リーンたちの住まう第一世界も
同じ運命を辿るということになります。
とにかく終末は阻止せねばならないようです。

そして月の監視者が”月”のもうひとつの役割を教えてくれました。
ハイデリンも「もしも」のために備え、
ゾディアークが消滅してしまった場合の策として、
再び終末に見舞われるアーテリスから、
生命を連れ出す巨大な「船」
それこそが月のもうひとつの役割だそうです。

いやぁ
用意周到ですね。
そんなことまでしてくれるなんて
ハイデリン様は人類の神です。
僕ならそう思います。
でも古代人にとっては悪なのです。
楽園を再び取り戻そうとしたのにナゼ…

と、まぁ
なんやかんやあって、
月の操縦に関しては別の担当がいるらしく、
その者らを紹介されます。

なんか小さなうさぎがたくさんおり、
彼らが月の操縦を担当しているハイデリンの使いの者らしいです。
レポリットよ呼ぶようです。
ウリエンジェさんは人が馴染みやすいように
配慮された結果このような姿形となったと解釈したみたいです。

月に出来る限りの物資を送り込み、
そして人を送り込んで、
アーテリスを離れて伊従できる星を探す旅に出るようです。
すべてハイデリンから託された知識と理論で成り立つ技術のようです。
というか月そのものを創ったのがハイデリンみたいです。

そしてレポリットたちは人がより良い暮らしをできるようにと思い、
色々な見聞から予測し快適(?)な環境を用意してくれていました。
しかしどのような衣食住かを紹介するにあたり、
たしかに生きていく上では十分なものが用意されているのですが、
栄養だけを補充できる質素な同じものを食べ続けたり、
暖かさや身動きに長けた機能だけを特化した服装であったりが、
サンクレッドやヤシュトラの顔を曇らせていました。
いや、生きていく上では十分なんですけどね。

でもこの不満に思う反応にも気が付いているようで、
改善できる点は改善したいのですが、
レポリットたちは終末が訪れたら元も子もないと
とにかく「月は素晴らしい場所だ」と伝え
人を導いてほしいとウリエンジェさんにだけ頼みます。

そんな役に勝手に選ばれてしまったウリエンジェさんは、
少し思い悩んだ様子でふらふらとどこかへ歩いていきました。
尾行をしてやっと二人きりになれたところで、
ウリエンジェさんが胸中を明かしてくれました。

彼女たちは聡いですね。
私がこれまで、誰かを救うための犠牲を許してきたことを、
見透かしているかのようです。

私はかつて、水晶公からの申し出に……
彼の命と引き換えに世界を救うことに、力を貸しました。

ミンフィリアにしても、第一世界に送り込む手引きをした。
彼女をサンクレッドやフ・ラミンさんから永遠に奪ったのは、
ほかでもない、私なのです。

無論、水晶公もミンフィリアも、
私の行い以上に、彼ら自身の気高い意志と願いによって、
その道を選んだことでしょう。
けれど、私が背中を押したことで、
彼らの本当に言いたかった言葉を……
生きたい、という望みを奪っていたのではないかと、
そう思って、足がすくむことがあるのです。

アシエンを倒す方法を確立するために……
それによって平和がもたらされると信じて命を捧げた、
ムーンブリダのことです。

私が、ルイゾワ様の弟子としての、
あるいは「暁」としての使命以外に、
目を向けられていれば……
あなたの命に勝るものなどないのだと、
ちゃんと伝えられていれば、
彼女は、今も笑っていただろうと思えてなりません。

それほどの……耐えがたいほどの後悔と恐怖に駆られながらも、
私は、犠牲を許すようなレポリットたちの計画を、
間違いではないと考えてしまうのです。

幻影のアーモロートで見た終末は、悲惨なものでした。
だからこそ……。
救えなかった者の存在に苛まれ、
失ったものに胸を締め付けられようとも、
救える者を、救うべきではないか……と。

そう思う私は、やはり、薄情なのでしょうか……。

ウリエンジェ

このシーンは普通に泣きました。
なんというか別に言われなければ
大して思いとどまりもしないような部分ではあったのですけど、
たしかに現実的な人間関係として
私がもし暁の血盟に所属する人間なのだとしたら、
そこは気になってしまうのでしょう。
そんなシナリオを生み出している側だからこそ、
今回のこのシーンを用意してウリエンジェの胸中を、
露わなものにしたのでしょう。

世界を救う、人を救う、という大義名分は
実に素晴らしく誇らしく自身に与えられた
最大の”生きてきた意味“を貰えるものでしょう。
けれど、今回の暁月のフィナーレで苦しいほどに
テーマとなっている「生と死」に関して、
死んでしまったらもうそれ以上も以下もなく、
大切に思う人と他愛もない会話もできず、
そこですべてが終わります。
FF14の世界はファンタジーではあるけれど、
そこの線引きの部分も現実とほとんど同じです。
かつての水晶公が光の戦士に生きてほしいと願い、
自らの命を犠牲にしようとまでしましたが、
死なずに済んだ先の未来では
あんたと一緒に旅がしたい」と言っていました。
それはきっとムーンブリダにだってミンフィリアにだって
同じようにまた別の願いがあったはずです。
それを蔑ろに無下にしないウリエンジェは、
本当に人格者。ウリエンジェさん好き。
というか開発スタッフが本気で凄いと思いましたね。
人間のこんな本来あるべき普通の感情を
ここで拾ってきちゃいます?っていう。

そして心優しきウリエンジェパートはまだ続きます。

そして、リヴィングウェイ……
あなたの名前の意味を説明することは、とても難しい。

ですが……そうですね……
私がまだ子どもだったころ、読書を邪魔してくる幼馴染に、
戯れのつもりで、その言葉の意味を問うたことがありました。

彼女はうんと悩んだあとに、こう言った。

まだ読めてない本の続きに期待すること。
今日の嫌な失敗が、明日には塗り替えられるように願うこと。
今話している誰かと、また話せたらいいなと思うこと。
多分、そういうことの積み重ねじゃないか……とね。


私もまだ学んでいる途中です。
ですが、精一杯あなた方に伝えさせていただきますので……
少しの間、私たちのことを知っていただきたいのです。

私が嘘で先導せずとも、
人は必ず、ゆくべき道を決断するでしょう。
どうか、それを待ってはいただけないでしょうか。
そのインクで、あなたの持つ本の続きを綴りながら。

人を知っていくうちに、付き合い方や、
月の変えるべきところが見えてくるかもしれない……。
何より、互いにとってより良い、
新たな道を見つけられるかもしれません。

ウリエンジェ

とにかく終末がくるまえに月に来てほしい
レポリットたちですが、
ウリエンジェさんは”人”のことを教えます。
そのひとつとしてレポリットたちの名前の意味を。
リヴィングウェイに付いているlivingの意味。
辞書で引けば「生きている」ということを主に指しますが
それは人間にとって、もっと尊いものであり、
ただ息をして飯を食って寝るだけではなく、
まだ読めてない本の続きに期待することであったり、
今日の失敗が明日は成功になるように頑張ることだったり、
今話している人とまた明日も話せたらいいなと思うことだったり、
と、ウリエンジェさんの幼馴染、
ムーンブリダはそう答えたのでしょう。

論理的で人の感情なんて読めなさそうなウリエンジェさんが、
大切だった人との過去を思い起こし、
人にとっての”生きる“ことを説くときに選んだ
かつのムーンブリダの言葉たち。
もう色々とあれで涙が止まりませんここ。
私も正直言って毎日同じことの繰り返しで、
いま生きてる意味ってあるんだっけ?
とか思うことがやたらと増えてきたんですけど、
根拠のない自信と活力に満ち溢れていたあの頃、
そんなことに胸を躍らせて毎日を楽しく生きていました。
思い出させてくれました。
そうだったのです。

まぁそんなこんなで、
月と交信していたのはシャーレアンの賢人たちで、
シャーレアンの賢人たちはいずれ訪れる終末を知り、
双方で色々と情報を取り合い準備していたようです。

ウリエンジェさんはレポリットたちに
“人”のことをもっと教えるため月へ残りました。






明日は燃え殻となり塵となった

月が最終手段としての「船」と判明し、
タイミング良くシャーレアンの賢人たちが、
月は終末から逃れるための「船」である
と発表をしました。

アルフィノとアリゼーは前に母ちゃんから
私たちが生まれてから父ちゃんは議員としての活動に
心血を注ぎ始めたと聞かされていました。
つまり月への移住計画で終末から
本当に逃がしたかったのは
我が息子と娘……たち

そんな思いを少し感じつつも、
アルフィノとアリゼーは父に言いたい事があるようです。

私たちは哲学者議会の計画に反対はしません。
逃げることを望む人を、安全に逃がしてあげてほしい。

月には、お父様もご存知の、ウリエンジェが留まっています。
何かあれば、彼がシャーレアンと月のクルーたちを、
繋いでくれるでしょう。

私たちは、さまざまな土地を旅し、
多くの文化や人に触れてきました。
そこかしこに、地図や書物で見るだけでは測り切れないような、
時間と想いの積み重ねがあった……。
そうしたものを護り、愛し、求め、
ときに命を懸けて挑んだ人たちを、大勢見てきました。
彼らはこの大地と、この星とともに生きているのです。

それだけじゃない。
シャーレアンや月の技術をもってしても救えない場所にだって、
かけがえのない仲間がいる……。

だから私は、今度こそ胸を張って、こう答えましょう。

彼らのために、彼らとともに、私は戦い続けると。
ときに声を張り、ときに武器を抜きながら

アルフィノ

わかってくれって、もう言わないわ
ただ、お父様にも見ていてほしい。

子どもだからできないとか、
賢い者は争いを避けるべきだとか、
そういう決めつけはなしで……。

私たちが走っていく姿、ちゃんと見ててよね。

アリゼー

我が息子と娘の成長した姿に
パパはちょっと驚いた表情を見せますが、
「邪魔をしないならば、それでいい。」
とクールに返します。

そして翌日─────

なんと終末の影響がサベネア島で起こり始めました。

人々は異形の獣に変化し、
それがさらに人を襲っていくという負の連鎖です。
終末のアーモロートで見た光景が現実として起きています。

ヤシュトラ曰く、異形の獣たちには
エーテルが全く存在せず空白になっているようです。
FF14の世界では、人は死んだらエーテルは星海に還るのですが、
この終末によって異形の獣に転じてしまった人らは、
魂も何もかも無になっているのです。

そんな四面楚歌のような状況で、
強い不安や恐怖を感じている人間だけが、
異形の獣に変化しているのではないかと推測します。
獣を見てしまった時点で自分も獣になりかねませんが、
それでも人の状態であるのを保っている人らもおります。

不安がるみんなを鼓舞するために
サベネアに伝わる「神々の最初の訓え」を
マトシャという象さん人間が
みんなの頭に思い出させます。

産まれし者よ聞け
生とはただ美しきものにあらず
生ける者は苦痛を知り 災難を知り 絶望を知る
あらゆる辛苦は降りかかり続ける
焼けた道を行けど褒章はなく
道の傍らにはいつも死が口を開いている
それらはお前を恐れさせ 嘆かせ 苛み 悩ませるだろう
だが 目を閉じてはならぬ
かくのごとき生を見据えよ
お前を打ちのめしている辛苦は
しかし、お前を弱くはしていない
ひとつひとつが焼けた鉄に振り下ろされる鎚に似て
お前を強き剣と成すだろう

神々の最初の訓え

この教訓を唱えるシーン。
生きていることってのは当たり前なことなんかじゃないんだよ
ってのが凄く伝わってきますし、
その考えに非常に同意することができます。
私自身やたらと1、2年くらい前からやたらと
生物が死ぬことについて考えるようになりました。
理由はあまり覚えていませんが、
生まる以前の記憶が無いのと同じで、
死んだらその状態に戻ってしまうんだ
と、寝る前によく考えるようになってしまったのです。

死ぬことについて

どうも、みなさまこんにちは。今回は死んだらどうなってしまうのかについて語ります。これは学術的なものに基づくなにかであったり、実際に臨死体験をした経験談であったりとは、全く無縁の僕の頭の中で考えた結果の話です。妄想やんって言われたらそれまで[…]


こちらの記事で完全主観による”死”について書いたこともあったので、
死生観とか興味ある方はご覧ください。

死というもの以前に、
生きている“ことって非常に奇跡的で、
それでいて不自然で不確かで
いつだって死と隣り合わせの状態にあります。
科学や医療や政策などが豊かな国である日本では、
あまりそれほど死を身近なものに感じないと思いますが、
最近であれば災害であったり無差別殺人であったりと、
人間本当にいつ死んでもおかしくないような状況に
現実での日本という国もなっています。
これは別に下がったわけではなくて、
元々生物が生きていく上では強い者だけが生き残る、
弱肉強食の世界で原始時代から今日まで繋がっています。
少し社会の秩序が乱れ、少し天変地異が起きただけに過ぎず、
昔から人間の命の脆さというのは何も変わってないはずです。

サベネア島で出てくるこの「神々の最初の訓え」も、
とても厳しいものでありますが、
生きるために必要な心持ちのようなものが、
記されているのではないでしょうか。
ファンタジーと言えど、フィクションと言えど、
我々の住まう現実世界と命の脆さ、儚さは、
ゲームの中の世界でだって同じです。

終末の災厄によってサベネア島に住む
ケラシャフとメヴァンという夫婦が犠牲となり
その夫婦の赤ちゃんだけは救えるというシーンがありました。
その夫婦は獣になることなく人のまま亡くなったことと
赤ちゃんも元気に回復していったことが何よりの救いであり、
ここらへんをプレイしていて非常に心が苦しくなってしまい
もうメインストーリーをプレイするのがしんどくて、
息が詰まるような思いでした僕。

それほどまでに”“というものは
誰にでも訪れる身近なものであって、
そのタイミングはいつなのかも分からないということを
まじまじと実感させられます。
もうつらいです。

そして物語は急展開へ─────

人を不安にさせないようにするのにも、
時間的な限界もあるだろうということで、
そもそもこの終末の原因って何なんだろう
ってところに着眼していくのですが
過去に起きた終末に何かヒントがあるのではないかと
非常に良い着眼点から攻めていきます。

そんでもってハイデリンから教えてもらった花が、
もしかしたらエーテルとは関係ないこの終末の事象と
何か因果関係があるのではないかと勘繰ります。
この花は月の監視者曰く「エルピス」と呼ばれていたそうで、
古代人文明の頃からあったのでは・・・

というわけで、
第一世界のクリスタルタワーに
魂が封印されているエリディブスを訪ね、
古代人文明の時代についてヒントを得にいきます。





楽園から零れ落ちる黒き心

エリディブスの力を使ってタイムリープし、
なんと世界が分断される前の古代人時代へ向かいます。
ちょろっとだけ行って話少し聞いてすぐ帰るもんだと思ってたら、
わりとがっつりけっこうこの時代に触れていきます。
そしてなんと、奴らがいました

エメトセルクヒュトロダエウスです。
エメトセルクは初代ソル帝の体を借りていただけだから、
本当の顔はどんなんだろうと思っていたんですけど、
わりとほぼ同じでした。
ヒュトロダエウスはめっちゃイケボでイケメンで、
生まれ変わったらこんなやわらかい人間に僕はなりたいです。

干渉しないように見えない魔法みたいなのをかけていたのですが、
エメトセルクとヒュトロダエウスは、
魂の色がよく視える特質があるらしく、
アゼムと同じ色をしている光の戦士は、
隠れていることをバレてしまいますが、
アゼムの使い魔だと思われているらしく、
一緒に同行することとなります。

エメトセルクたちは十四人委員会のことについて、
エルピスという創造生物の実験場の所長である
ヘルメスという人物に用があるみたいです。

そんでもって探しているうちに
それっぽい人物を見つけるのですが、

一緒に鳥人間みたいなものいました。
ヘルメスが創ったらしくメーティオンという名前のようです。
言葉で伝えるのがすごく苦手そうで、
かなりたどたどしくも一生懸命に話そうとし、
脳内に直接語りかけてくることもできるのですが、
その時はわりと流暢に伝えてきます。

恐らく言葉で伝える場合は、
自身の感情などを言語化しなくてはいけなく、
それは非常に高度な技というのを私も現実世界で
痛いほどに身をもって味わっているのでよく分かります。
脳内に直接語りかけてくる場合は、
おそらく言語化させる必要がなく
そのまま気持ちをストレートに送り込んで話しているのでしょう
僕もそんな技術があるのなら使ってみたいものですが、
時として”言葉”というものは選ばなくては、
誤った伝わり方をしてしまいますし、
感情が相手にダダ洩れしているのなら、
それはそれで困ってしまいますね。

そして肝心なエメトセルクの本題ですが、
ファダニエルの座が空くらしく、
十四人委員会にヘルメスを誘おうとしています。

席が空くというのは、
その人物が役目を終えたということで、
生命としての役目を終えてしまうそうです。
このFF14の世界設定では上記でも言いましたが、
死んだら星海へとエーテルが還るのです。
この古代人の時代においては特別悲しいような
ことではないという倫理観みたいです。

ヘルメスは非常に悩みます。
彼は人一倍、生命の尊さや重みに関して、
深く考えているようです。
実験で作られた創造生物が死んでしまうことでさえ、
深い悲しみに打ちひしがれるほどに。

魂を持つこと、生命になるということは、
人が手出しできない領域の事象。
自分たちが管理すべきだなんて、
おこがましい妄想だとヘルメスは言います。
モブハントでも同じですね。

言わないからといって何も感じていないわけじゃない
人から見て知能が低いからといって
何もわかっていないわけじゃない。
みんな思い思いに生きているんだ、と。

そんなヘルメスの死生観を垣間見た後に、
シャーレアンのラヴィリンソスで見た
エルピスの花がありました。

ヘルメスが言うにはここで創られた花で、
花を愛してやまない職員が昔偶然生み出したそう。

世界には、エーテルとはまた異なる、
想いが動かす力」というものがある。

自分たちがエーテルを自在に操るように、
この花は、その力を受けたり、作用させることができる。

……とはいえ、花自身に明確な意思がない。
だから、周囲の感情によって動いた力を受け、
それを色や輝きといった現象に変換しているんだ。

自分たちはその力を「デュナミス」と呼んでいる。

そして、エルピスの花のように、
デュナミスを操ることができる存在……
想いを自在に現象へと換えられる存在を、
エンテレケイア」と呼ぶ。

ヘルメス

エルピスの花もデュナミスを操ることができ、
鳥人間のメーティオンもデュナミスを操ることができる
エンテレケイアだそうです。

エメトセルクとヒュトロダエウスは初めて聞いたそう。
デュナミスは人に見えないし、感じ取ることもできず、
「あるに違いない」とされていたが、
エルピスの花の創造によって、
存在が実証されたようです。
デュナミスはエーテルと比べて非常に弱く、
普通の状態ではエーテルに押し負けかき消されてしまう。

そしてヘルメスがメーティオンを創った理由として、
アーテリスはエーテルが特別に濃い星で、
しかし宇宙全体で見れば計算上すべての質量とエネルギーの68.3%が
デュナミスで占めていると考えられているみたいです。
エーテルとは比べ物にならないほど大きいのであれば、
それを自在に操れるとしたら…
デュナミスがエーテルに勝る力になるかもしれないと
考えることもあるものの、
実際は宇宙を翔ぶものを創りたかったようです。

メーティオンは、
ヘルメスのことについて心配していることがあるらしく、
ヘルメスがエルピスの花に近付くと暗い色になってしまうという。
そこで主人公である光の戦士も、
そういう気持ちになることや、
そういう過去があったことをメーティオンに教えると
それをヘルメスに見せてあげてほしいとお願いされます。



自分と同じように、
暗い気持ちを抱える者を見て、
ヘルメスは隙あらばの自分語りを始めてくれました。

自分は……人に定められた生き方を……
星のために生きるということを、悪いとは思っていない……。

だが、ここで働いていると、
どうしようもない違和感に襲われることがある……。

ファダニエルの座についての話を受けたとき、
ヒュトロダエウスが言っていたことを覚えているか……?

死とは、やりとげた者が選ぶ選択であり、
最期の瞬間はいつも、美しいものだと……。

だが、それはあくまで人の話だ。

創られた生物が星の益にならないと判断された場合、
彼らは問答無用で消される……死を与えられる……。
生まれたばかりで、何も成し遂げていなかったとしてもだ。

処分の際は苦しませないようにしているが、
死を与えられることを察した生物たちは、怯え、憤る。
その終わりは美しいものなんかじゃない。

……だが、そんな事実を、誰も気にしてないんだ。

星を善くするという目的は当然すぎるほどに当然で、
誰しも疑うことなくそれを信じ、行っている。

自分の前には……死にゆく生物たちの瞳には……
哀しみも、絶望も、理不尽への怒りも確かにあるのに……。

この世界は、素知らぬ顔で幸せそうに笑い続けるんだ。
エルピスの花はいつだって、
無垢な白と、明るい歓びの色に輝いている……。

そのことへの違和感が……何か、暗いものが……
日に日に胸の内で膨れ上がっているんだ……。

周りにおかしいと叫んでやりたくなる一方で、
おかしいのは、こんなことを思う自分じゃないかと……
怖ろしくなってくる……。

だが、この世界で哀しみを知るのは……
エルピスの花をこんな色に染めるのは、自分だけじゃなかった。

花の傍らで何を思ったのかは聞かない。
もしかしたら、メーティオンにせがまれて、
仕方なくやってくれたことかもしれない。

それでも……ありがとう……。


こうして確かに哀しみがあり、怒りがあり、苦しみがある。
その事実を知っていてくれていることが……
こんなにも優しい。

ヘルメス

このヘルメスの気持ちが物凄くわかりみが深いです。
別に同じような共通の哀しい出来事に遭遇したとか、
同じように生命の尊さを嘆いているだとか
そんなことなんかじゃなくて、
なんとなくふんわりとしたもっと抽象的な想いで、
言葉にし難いような感情を知ってくれている
そんな人に私は人生で一人だけ出会いました。
厳密に言うと出会ってはいないんですけど。
BUMP OF CHICKENの藤原基央さんって方なんですが、
彼の書く詞が、まさに、そこに確かに、
哀しみがあり、怒りがあり、苦しみがある。
そして喜びも当然あります。
日常生活で誰かとコミュニケーションをとる上で、
傷付いたりちょっともやもやするような気持ちがあったとして、
その想い抱く感情は誰かの気に留まることなんかなく、
素知らぬ顔して世界はそれで回っていくものだと
そう思っていたことを、彼は「俺も同じだぜ」と言って
掬いあげてくれます。
同じような感情を抱く人間がこの世にいて、
それでいてそれを言語化していることに、
私はなんて凄い人なのだろうと思う以上に、
優しい人なのだろうと感じます。
優しいと言ってもただ甘やかされているわけではなく、
時に厳しく、事実をまじまじと突き付けられますが、
その事実主義な考えは、
取るに足らないような小さな感情を
拾い上げられる優しい人間だからこそ
気がつけるものなのだと思いますね。


ヘルメスにとっての光の戦士も
それに似たような感情なのでしょうか。
同じ事柄ではないけれども、
同じ感情ではあること。


そしてメーティオンには
姉妹がいることを教えてくれます。


宇宙へと飛び立っており、
このアーテリアスとは別の星にも
意思を持つ生命は存在しているのかどうか
それを調べるためだそうです。
そろそろ何かしらの結果が報告されるみたいです。

そして物語は急展開へ─────

歩くサメに襲われそうになったところ、
ヴェーネスと名乗るハイデリンがいました。
なんでも彼女は前代のアゼムだったらしく、
退任したあともなんか色々と活動してるみたいです。

ヴェ―ネスは光の戦士を未来人なのでは?と勘付きます。
なんでも光の戦士にかけられている魔法がヴェ―ネスによるもので、
でもそんなものを私はかけた覚えがない
つまりお前は未来人。

漆黒のヴィランズでも似たようなタイムリープ系がありましたが、
ここでも何やら過去に干渉して色々とどうにかなってしまいそうです。
そしてヴェ―ネスはわざわざ未来からこの時代に来たことを、
何かがあってやってきたのだと察してくれたので、
主人公である光の戦士も今までのことを話します。

かなり素っ頓狂な内容だったようで、
ここに居る現時点での情報だとどうにも辻褄が合わず、
色々と推測することしかできないようです。

そしてとりあえず、
その終末の鍵となるのはデュナミスまわり、
そしてその研究に長けているヘルメスが怪しいのではないか
ということで色々と探りを入れていくことになります。

そんなエルピスでの聞き込み調査の中、
なんやかんやあって
ヴェ―ネスの人となりを知るチャンスが来ました。

私はもともと、世界の成り立ちを追い求める学者だったのです。
エーテルとは何?
物はどうしてこんな形をしているの?
私たちの始まりは……?

世界はそういった謎に満ちている。
いくつかには、それらしき答えを出しもしました。
けれど、突き詰めていくほどに驚きは増すばかり。
世界の法則が今のようであり、私たちが存在していることは、
まさしく奇跡のような必然だったのです。

遥か天地を巡り、移ろいながら悠久を渦巻く熱が、
こうして私やあなたという形をとっている。
それがどれほどの確率の出来事かを思えば、
想像できる範疇のことなんて、
何も不可能ではないように感じるのです。

……そう気づいたとき、急激にこみあげてきた想いが、
私の「当たり前」を打ち砕きました。
何かとてつもなく大きなもの……運命だとかそういうものに、
命が、人が、愛されているのだという感覚。
同時に、数多の奇跡と、不確定な可能性の上にある今が、
ひどく脆いもののようにも思えました。

私は、誰かに、何かに会いたくなって、思わず飛び出した。
この瞬間に輝く世界を、見て、聞いて、感じて、
もっともっと知りたいと考えたのです。

それが、遠い昔の、旅の始まりでした。

「当たり前」が取り払われた世界は、
何もかもが新鮮で、とても美しかった。
眼前に広がる地平、吸い込まれるような空。
静かだけれど力強い、自然の息遣い……

それらの合間に、人の営みが明かりを灯し、言の葉を響かせる。
そんな光景に胸があたたかくなった。

何より、出会う人そのものが、たまらなく好きだった

……だから、皆のためにできることをしていたら、
還るに還れなくなってしまったのです。
もしかしたら、未来の私も……
ハイデリンも探し続けているのかもしれませんね。

生きる理由でなく、死ぬことができる理由を。

多くの可能性を持ち、ゆえにこそときに迷える人を、
もう大丈夫だ」と思える瞬間を……。

この星の未来に生きるあなた……
いまだ人の行く末を問い、手放せずにいる私に、どうか答えて。

あなたの旅は、良いものでしたか?

ヴェ―ネス

なにか、私たちが冒険をする理由を
肯定してくれているかのような、
それでいて各々色々な気持ちでこのFF14という世界を
冒険しているのだろうけれども、
そのどれもが当てはまりそうな言葉をかけてくれます。
現実でもゲームでも、
知らない土地とか探索するのが大好きな私は
ヴェ―ネスのこの想いには非常に共感できます。
これほどまでに身を犠牲にして人を手助けするような
高尚なものでは到底ありませんが。

そして物語は急展開へ─────

ヴェ―ネスが過去を視れるということで、
ヘルメスとメーティオンがやり取りを視ます。

ヘルメスとメーティオンが
到底終末を起こそうだなんて考えを
持っていそうには思えない感じではあります。
飛び立ったメーティオンの姉妹たちの答えが、
どんなものであろうとも頭ごなしに否定せず、
考えていきたいと言っています。

そこに存在する生命たちは、
どんな意味を見出して生きているのか。
なんのためにこれからを生きていくのか。
ヘルメスはその理由が知りたかったのでしょう。
そして、その旅の終わりには、花を贈ろうと
ヘルメスはメーティオンに言っています。



ともあれヘルメスが終末を引き起こすような
人間ではないということが分かったからには
ヘルメスにも事の詳細を話し知恵を借りることになります。

そしてヘルメスの超推理によると、
終末はデュナミスによって引き起こされている可能性と、
星の循環不全などではなく、
何者かが負の感情によってデュナミスを動かし、
アーテリスを腐らせようとしているようです。

そして物語はトンデモ展開へ─────

メーティオンの姉妹たちが幾つもの星へと飛び立ち、
その結果を報告してくれたようです。
そう、メーティオンはエンテレケイア。
故に感情をダイレクトに受け取ってしまうのです。
必死にそれらを押し殺そうとするのですが、
どうやら姉妹たちから届いた報せは、
既に絶滅した生命であったり、
絶望の末に自らを終わらせた生命であったり
いがみ合い争い死に絶えた生命であったりと、
生きたいなどと望んでいる者がいませんでした。

そしてメーティオンの自我が完全に閉じられてしまいます。
が、最後の想いがそこにはありました。

ヘルメスはメーティオンの報告を聞き、
メーティオンたちが今直面している答えを、
切り捨てることはできないと強く感じます。
どんな答えが届いたとしても、頭ごなしに否定したりしない。
そう言ったのはヘルメス自身でありましたが、
これはあくまで”メーティオン“たちの気持ちを思う言葉であり、
どうにかして飛び立ったメーティオンたちを切り捨てずに、
何か彼女らにしてやれることはないかと考えます。
そしてヘルメスはメーティオンを連れどっかに行ってしまうので
ヴェ―ネス、エメトセルク、ヒュトロダエウス、光の戦士の4人で
彼を追います。(ここはフェイスでこの4人でIDに挑戦できて熱い)

追った先にはヘルメスが立ちはだかってきましたが、
武力で行使します。
そしてヘルメスはメーティオンに問います。
生きる歓びは、あったのだろうか……?

……私たちは、言いつけどおりに探しました。
あるときは遺された記録から。
またあるときは、死して漂う思念体から。
ときには絶命間際の遺言を聞き、
知的生命たちの想いを、心で受け止めてきたのです。

ある生命は、親愛にあふれる世界を目指していました。
しかし、傷つけあわないための断絶……
すなわち孤独に蝕まれ、壊れていきました。

ある生命は、より良き暮らしを求めて発展に勤しみました。
……ゆえに襲われ、略奪された。
報復で相手を滅ぼしましたが、彼らもすでに再起不能でした。

ある生命は、悲劇の根源は有限な時間にあると考え、
時間からの脱却を……無限を探し求めました。
結果わかったのは、宇宙でさえも有限であり、
終わりからは逃げられないという事実。
彼らは未来とともに、生きる理由を失いました。

ある生命は、怒りや悲しみを呼び起こすもの、
その一切を捨て去りました。
同時に歓びも薄れ、生に意味はなくなり、
静かなる自滅がはじまりました……。

誰もが声で、心で、歴史で訴えていました。
一生懸命に生きたのだと。
最善を目指して、精一杯歩んできたのだと。

……その上で、彼らは思い知ったのです。
絶望は、悲しみは、怒りは、孤独は、恐怖は、諦めは、
決してなくすことなどできないのだと。


ゆえに私は、わたしとワタシ、私たちは……
この心に溶けあった、すべての先ゆく者たちは、終わりを謡う。

恋しい人、美しいアーテリスの輝ける命たち。
苦しいくせに意味のない、生の軛から解き放ってあげる……。

何にもならないんですもの、何もしなくっていいでしょう?
終わりは合理的で美しい……乱れ得ぬ静穏、唯一の安らぎよ。

さあ……天の果てに巣をつくり、
星という星から死と終焉を集めましょう。

そうしてもっとうまく、強く謳うの。
エーテルで覆われたこの星にも、ちゃんと終わりが届くように。

それが答え。
天つ星々からアーテリスの命に贈る、結論よ。

メーティオン


これすごく分かります
分かってしまう自分が暗くて気持ち悪くて
他人を怖がらせてしまっているのでしょうが、
別に暁月のフィナーレをプレイしたからだとか
そういうわけではなくて、
もっと昔からこういう気持ちは小さく抱きつつも、
どうして?なぜだろう?という想いがありました。
私にはこの破滅的な思想が痛いほどに理解できます。
どうせ生きていても最後には死ぬと気が付いた時から
「なんで生きているのか」という疑問に対し、
「死ぬのが怖いから」というのが答えでした。
それは今も変わらないので私は死んでません。
できることなら人智を超越して、
この宇宙の終わりまで永遠に
意識を保ちたいとも思うこともあります。
その一方で眠ってる間は意識が働かないから
苦しいこととか考えずに済むので
意識のない睡眠状態をとても幸福な時間と思うこともあります。
どちらも自分のひとつしかない心で感じたことであり、
それは時間や今抱いていると感情と共に
意識の向く先が変わっていきます。

眠る前に目を瞑り、
まだ意識がある状態で暗闇の中、
私は”終わる“ことを想像します。
人生の終わり、地球の終わり、宇宙の終わり。
様々な視点から想像してみます。

人生の終わり、
自分が死んだ場合は特に誰の記憶にも残らず、
1週間もすれば生きていたことすら証跡も遺らずに
変わらぬ日常がとめどなく流れる事でしょう。

地球の終わりは、
認知できる範囲での知的生命体は、
恐らくこの地球以外には存在しないのだろうから、
最終的にどんな偉人の功績であったり科学の発展さえも
すべて跡形もなく無に還ることでしょう。
やがてありとあらゆる水が干上がり、
人が住めない環境になっていくそうです。

宇宙の終わりは、
銀河系が400億個ほどあるとされていて、
これらは色々は星々を巻き込んで渦を巻いて、
銀河系同士でも吸収し合って
いつか最終的に1か所にまとまるそうです。
どれだけ長い時間が必要なのか途方もなく思えますが、
宇宙の始まりがあって、地球が誕生して、
今日に至るまでも途方のない時間が過ぎました。
それは私たち人間が感じ得る時間の進み方とは
また違うのかもしれませんが、
それでも止まることなく動き続けていることは確かで、
いつかはその時がくるのは確実です。

終わることが分かっているのに
それでいて、なぜ人間は生きているのか。
働いて生活をしているのか。
それは自分と、自分以外の誰かを思って
生きているからなのだと思います。
自分しかない人間は生きようと思う活力は次第に薄れ、
「生きる意味ってないんじゃね」といずれ思うことでしょう。
誰かを思える相手がいる人間は、
その相手のために手を尽くし、手を施され、
そして生命の神秘とも言える、子孫を残し、
生きてほしいと願う命のリレーが
今の時代まで繰り返し続いてきているからなのでしょう。

話を戻して─────

このメーティオンの報告を聞いたヘルメスは、
少し悲しそうな表情を浮かばせながらも、
不要になった生命を屠ってきた我々人間が、
自分たち人類を屠るのと、何が違うと言うのだと、
エメトセルクたちに問いかけます。
そう、メーティオンたちが旅で感じた心を
尊重してあげているのです。

そして何が、誰が、正しいのかを公正に測るため、
」の裁定を執り行おうとします。

人がもし、命を見つめ直し、生きたいと渇望したなら、
それに足るだけのものであるならば、
いかに真理であると謳おうが、
終わりは避けられるだろう。
そうでなければ、星ごと滅びるのみ

そう言い、メーティオンを宇宙へと解き放ち、
自分“を含めてこの場にいた者のエメトセルクたちが
エルピスに訪れた時までの記憶を消し、改ざんし、
人が終末に勝てるかどうかを試すようです。


ヘルメス、お前の心意気はすげえは。
何も言えん。

しかしここでヒカセンもヴェ―ネスも記憶が消えたら
今までの物語に繋がりがなくなってしまいます。
エメトセルクとヒュトロダエウスの友情パワーで
二人のコンビネーションが炸裂し、
ヴェ―ネスと光の戦士だけはこの場から逃げることに成功します。


そして光の戦士とヴェ―ネスが時空の割れ目から逃げ出す直前
エメトセルクたちの記憶が消される寸前の最後に

「私」に託されたものを、
投げ出すなよ。


漆黒のヴィランズをきちんとプレイしていた方は
分かるでしょう・・・・・
もうここらへんの一連の流れ、
本当に涙が止まらなくて、

ならば覚えているべき託された思い。
投げ出しちゃいけませんね。
僕らも最後まで抗い続けましょう。

漆黒のヴィランズの泣きポイントとしては、
一緒にクリタワ探検してたグラハくんが
実はアラグの血を引く者で、クリタワと一緒に眠って
いつか起こしに来いと約束したグラハくん。またね。
と思ったら、
時空を超えて未来から第一世界にやってきて、
第八霊災の根本原因である鏡像世界の均衡化を成し、
水晶公として正体を隠したまま光の戦士を救おうとし、
最終決戦のあとに
……おはよう、グ・ラハ・ティア
という神演出号泣必至のあの漆黒のヴィランズで、
どう足掻いてもグラハくんが主人公ポジだったんです。
で、正直ぶっちゃけエメトセルクの
ならば、覚えていろ。
 私たちは……確かに生きていたんだ。

というこのセリフ、いまいちピンと来ず、
うん、まぁ、先祖あっての今の人類だからな、
忘れなくても命が今あることそのものが、
“覚えている”ことになるよね。
ってな感じの解釈だったんですけど、
でもまぁ深く心の中に印象深く残りつつ、
まさか暁月のフィナーレのここで回収してくるとは、
もう鳥肌と託された想いとこれから成すべきことで、
本当に涙が止まりませんでしたねぇ。

そんでもって、
記憶隠蔽の魔法みたいなのが発動し、
エメトセルクもヒュトロダエウスもヘルメスも
メーティオンの事についてや、
未来からやってきたアゼムと似た魂の持ち主の事とか
綺麗さっぱり忘れており、
この事実を知るのはヴェ―ネスと光の戦士のみ。

しかしヴェ―ネスはこの事実を、
エメトセルクやヒュトロダエウスに話すことはなく、
もっと根本的な解決に向けて準備を始めます。

何よりもヘルメスはまっさらな状態から
終末とどう対峙するかを人として抗いたいと
望んでいたからこその記憶消滅を仕掛けたのであって
今までの事実を伝えたところで
暴走しかねないと察したヴェ―ネスは
十四人委員会の面々達には触れないでおくようです。

ヴェ―ネスはヴェ―ネスで、
光の戦士は光の戦士で、
それぞれの時代で出来ることを尽くそうと
約束を交わし古代人文明を去り元の時代に帰ります。

元の時代に帰る際に、
古代人文明でのその後に起きたことが、
光の戦士の脳内に垣間見えます。

そこにはヘルメスがファダニエルの座に就くこと。
そして終末が訪れ古代人たちがゾディアークを召喚し、
厚いエーテルによって終末を遠ざけました。
しかしそこで負った痛手はあまり大きく、
曇りなき世界に、元に戻すのだと
古代人たちは言います。

そこに現れたヴェ―ネスは、
苦しみを知り、悲しみを知り、絶望を知り、
それらは生きていくことを望めば、
添っていかねばならない相手と訴えます。
この惨劇をなかったことにするのではなく、
胸に刻んで進みましょう。
それこそが生きる強さを得るということ。
憂いや苦難はあった。
ただ人に向いていなかっただけだと
ヴェ―ネスは必死に問います。
いつかは破綻するであろう古代人たちの理想に
ハイデリンを召喚をしゾディアークと対峙します。

──どこもかしこも激しく痛む
胸は苦しく 呼吸さえもままならない

新生した世界では すべての命が困難の中にある

瞬く間に命が流れ去り
澱むことなく まだ見ぬ方へと進んでいく

一瞬ごと 生まれ 死にながら
それぞれが答えを得ようとしている

なぜ命を与えられながら死にゆくのか
無力でも叫び問うている──

不完全なる者は それゆえに
終わらぬ探求の旅を続けるのだ

探せ──
終わりを知ってなお 立ち竦まぬ強さを

探せ──
もつれた足を 先へ進ませるものを

探せ──
暗闇のうちに 歓びを

絶望の中でも 消えぬ光を

ヴェ―ネス





星の涙、人の想い

エルピスの花を標に核心的な事実を知り、
原初世界の元の時代へと帰還した光の戦士ですが、
終末の影響がガレマルドでも起こっていました。

元々はサベネア島の人らをシャーレアンへ避難させるため
アルフィノくんパパが護送していたみたいですが、
次から次へと獣へと姿を変える人々。
が、しかし暁の血盟が援護し何とか一難去ります。

そして物語は急展開へ─────

ゼノスがまたやってきました。

見たことがない獣がいたから斬ってみたそうです。
そして光の戦士との再戦をしたいが為に得た生。
それしか目的がないと空気の読めないタイミングで
自分の都合を勝手に押し付けてきます。
しかし聞き分けが良くなったのか、
怒りや絶望で強引に奪えるものでもないと知り、
今はただ牙を研いでお利口に待っているみたいです。

そこでユルスがゼノスを見て激昂します。

お前……何を言ってるんだ……?

ガレマール帝国が壊れたんだぞ……
俺たちの祖国が……お前たちが治めた国が!

帝都はあの有様だ……大勢死んだ……。
俺たちみたいに、内戦に加担した軍人だけならまだいい。
そうじゃない民間人まで、どれだけ斃れたと思ってるんだよ!

様子がおかしくなって……同族同士で殺し合って……
どうにか意識を保ったまま生き延びた奴だって、
凍えて死んでいくしかなかった……!

派遣団からは、お前たちが望んで仕掛けたことだったと聞いた。
本当なのか!? だとしたら、なぜ……!

ユルス

すべて事実だ。
今となっては、さして意味もなかったがな。

……理由があればよかったのか?

それらしい理由があれば、
眼前の事実を許せたのかと言ったのだ。
だとすれば、貴様らはやはり愚かな獣……
狩られる側の存在であろうよ。

物事は常、誰かの都合がいいように語られる。
いかなる理由も名分も、善悪などというものでさえな。
ガレマールという国の中枢では、いくらでも見られたぞ?
潰し合いの中で、正しさがすり替えられる様を……。
あるいは、民衆が意気揚々と掲げる正義が、
計略により扇動されたものであったという事実を……。

貴様は今、俺になぜと問うたな。
……馬鹿馬鹿しい。

現実に納得するための理由を、他者になど求めて何になる。
そんなもの、たとえ地の果て、天の果てまで問い求めようが、
返ってくるのは誰ぞの都合よ。

己が生に横臥することごとく、
それに意味を、答えを出すのは己自身だ。

貴様が自らの答えとして剣を抜くというのなら、
俺は俺の道理にて、その身を技の糧にしてやろう。

ゼノス・イェー・ガルヴァス

いやゼノスめっちゃ感情を剥きだしてくるやん
冷静だけれどもしゃべってる内容めっちゃ人間味ある。
そんでもってなんか正論っぽいことを叩きつけてきます。

結局ユルスはせっかく拾って繋いでもらった命を
無駄にはしたくないので敵わない相手だろうと
感情任せに斬りかかろうとせずに、
引くことでその場を鎮めます。

そしてアリゼーが
ゼノスに突然しゃべりかけます(ドキッ)

このアリゼーの言葉を聞いて、
僕の心は強く深くえぐられました。
なんかしばらくこのシーンが頭から離れませんでした。
別に誰かを傷つけていることなんてないんですけど、
一緒に愉しめているかどうか
そこが大事
結局自分の都合で生きているのが人の本質で、
二の次に他人の存在なのではないか。
それとも他人が存在していることが前提での
自分自身なのか
そんなことが堂々巡りして
一体どうすれば良いのか分からなくり、
そんでもってエスパーじゃないから他人の気持ちなんて
想像することしかできないわけで、
当たり障りのない感じで接して、
距離を保ちながら生きていくのです。

フィクション作品は
そうあるべきだという100点満点の答えを
作中の中で導き出してそれっぽく言葉にして
誰かに訴えかけてくるけれども
それはあまりに眩しすぎて、
“現実”ってのはひとつの側面だけでは測り知れないくらに
何面にも多角的に物事が成されていて、
奥行きがあって、距離があるんです。
それでいて澱んでいて
はっきりした像で捉えることなんかできないくらい
曖昧で不確かで抽象的なものです。
眩しいよアリゼー。



そんでもってゼノスは無言でどっか行って
月に留まっていたはずのウリエンジェは、
レポリットたちと一緒にアーテリスへやって来て、
人をもっと知ろうとします。

そしてなんやかんやあって、
とりあえずの目標はメーティオンを倒すことと
居場所を突き止めるためにハイデリンとの接触が必要なこと。
そしてシャーレアンはハイデリンと接触できる何かを持っていると踏み、
何か手伝うから成果が上がったら力を貸してくれ
という取引をします。
ダラガブの破片から取れるエクスアダマントがあれば、
月へ移送できる方舟を動かせるとのこと。
暁の血盟の人脈をフルに使い、
各地から大量のエクスアダマントを回収し、
時を待つ。

そんな中で、
ウリエンジェさんが引き連れてきたレポリットたちが
ラヴィリンソスで働く職員たちの悩み事を解決させてあげていました。
その研究員の中にムーンブリダの両親もおりました。

ムーンブリダは新生エオルゼア篇のメインクエストで
アシエン・ナプリアレスを消滅させるため、
自身を犠牲にし亡くなってしまうのですが、
ウリエンジェ自身もムーンブリダの両親には、
手紙で報告したきりとなっていました。

ルイゾワ様に置いていかれたと嘆いていた彼女にとって、
君たち「暁」が呼んでくたことが、どれほどの歓びだったか。

あの子の為したこと、すべての決断は、
間違いなくあの子自身のものだったと思う。

どうか君も、己を責めるのではなく……
彼女を誇ってやってはくれないか。

ウィルフスン

私たちに怒ってることがあるとすれば、
それは、あんたと一緒に泣けなかったことだよ。
あんな震えた字の手紙だけよこして……
私たちで、あんたの分まで泣く羽目になったじゃないか。

馬鹿だね……誰だってそうさ……。
私たちだって、あの子を……
この悲しみを語れはしないよ……。

だからちゃんと、わかってた……わかってたんだよ……。

ブローウィダ

……君たちがまだ小さかったころ、
遊ぶことより学ぶことを愛した君を、冷やかした子がいたね。
そのたびにムーンブリダが飛んでいって、喧嘩をした。
私たちがいさめても、「ウリエンジェはいい奴なんだ」と、
むくれるばかりでね……。

ウィルフスン

だったら相手を叩くんじゃなくて、
あんたがウリエンジェと周りを繋がないとって言ったら、
「そうかぁ」なんて、腕組みして唸ってさ……。
それからは、前よりも強引にあんたを連れ出してみたり、
考えていることがわかるようにって、同じ本を読もうとしたり……

当時のあんたにとっちゃいい迷惑だったかもしれないけど、
あの子なりに、とてもがんばっていたんだよ。

ブローウィダ

そして君は今、こうして大勢の中にいる。
それどころか、絆を結ぶ手助けまでしているね。

私たちは、そのことは……たまらなく嬉しいんだ。

ウィルフスン

ムーンブリダが信じた人は、力いっぱい押した背中は、
そのあともちゃんと歩き続けてくれていた。

うちの自慢の娘の笑顔を、今日はとても近くに感じるよ。
ありがとう……ウリエンジェ。

ブローウィダ

とても長く長く温められていた
ウリエンジェさんの過去
ここに来てついに回収となりました。
謎多き男として、
一時期は黒幕説も囁かれていましたが、
本当は人間味があり、
自身の不器用さと戦いながらも
自分なりに殻を破っていき
今では人と人とを結ぶために
暁でこれほどまでに活躍をしている。

私は長くこのゲームをやっているからこそ
ウリエンジェさんに関しても触れてきた歴史も長く、
月でのシーンと、このシーンは非常に感慨深く
涙が抑えられませんでしたね。



そして程無くして、
シャーレアンの港に大量の荷物が届きます。

エクスアダマントなるものが大量に支給され、
シャーレアンと暁との取引は成立となります
それ以上に、アルフィノアリゼーパパが、
協力してくれる各国の人たちとのつながりを見て
ついにデレてくれます。

お前たちが、ハイデリン何を求めているのかはわからない。
方舟をどう使いたいと考えているのかもな。

いずれにせよ、この局面でそれらに関与することは、
人の存亡、星の命運を左右するに等しいだろう。
多くの命を巻き込むことになる……
しくじれば、叱責どころで済みはしまい。

……その責任を負う覚悟はあるのか?

フルシュノ

……はい。
すべての出会いが、私の語る「世界」に中身をくれました。
その上で私は、世界を救いたいのです。

アルフィノ

ならば……ならば私も、ともに背負おう……。

お前たちがこれから為すことの責任を、
家族として、わかちあわせてほしい。

お前たちが生まれたとき……
あの小さな手がこの指を握ったときに、
私は胸が詰まる思いだった。

言い知れないほどの愛しさと、眩い幸せ……
それから、怒りにも似た激しい決意がこみあげてきたのだ。
私はすでに哲学者議会の一員で、終末の予言を知っていた。
そんなものに、お前たちの未来を奪われたくはなかった……。
以来、私は月への脱出計画を推し進めてきた。
何を切り捨て、誰に疎まれても構わなかった。
手遅れになる方がよほど怖かったのだから。

唯一捨てられないものがあったとしたら、
それは父……ルイゾワだ。
父はシャーレアンの使命に対し、異なる考え方を持っていた。
その考え方を……父自身を……
私は大人になるにつれ、愚かだと感じるようになっていた。

それでもどこかで、あの偉大な人ならば、
何か革新的なやり方でお前たちを救ってくれるのではと……
期待していたのだろう。
だから、お前たちが父と親しくすることを、
あえて止めはしなかったのだ。

しかし、父は果てた。
家族とは何ら関係のない、遠きカルテノーの地で。

北洋へと飛来した拘束艦を引き上げながら、私は再び決意した。
自分がお前たちを護らねば……
そのために、今度こそ障害となるすべてを切り捨てようと。

たとえそれが、お前たち自身の意思であってもだ。

お前たちからどれほど憎まれようが、とにかく計画を進め、
最後には無理やりにでも連れていけばいい……そう考えていた。

……だが、浅はかだったな。
お前たちは私が思っているよりずっと多くのことを学び、
自分たちの足で、求める方へと歩きはじめていたようだ。
私ばかりが護らねばと思っていたが……
お前たちはもう、護りたいと願う側にいるのだな。

それを知るまでの道のりは、平坦ではなかったろうに。
よく、ここまで歩いてきたものだ。

フルシュノ

世界を救うために暁に協力してくれる人々をみて、
暁はアルフィノとアリゼーを危険な思想で唆すような組織ではなく、
世界と手を取り合っていることを知り、
ハイデリンとコンタクトが取れる方法を教えてくれます。
星海へと直接ダイブして潜っていくみたいです。
そして星海は死した者の魂が流れつく場所でもあります。

そして星海へ─────

と、伏線を張ってあっさりと回収していくのですが、
ハイデリンの場所へと辿り着く前に、
アモンさん(ファダニエル)がおりました。

メーティオンを知っているか?
と訊いたところなんと知ってる様子。
アシエンの座を継ぐと魂が共有されるのか何なのか
詳しい設定は分かりませんが、
完全にヘルメスとしての記憶があるわけではなく
夢でなんとなく見たことがあるみたいな認識のようです。
恐らく時系列的には古代人文明が古く、
アラグ文明が新しいみたいです。

しかしアモンさん(ファダニエル)は、
自分がヘルメスだったからゾディアークを乗っ取り、
終末を呼んだわけではないみたいです。
どれだけ巨大な超大国を作ろうと、
最後に待つのは“無”であると。
どうせ最終的に死ぬのになぜ人は、
傷付け合い、蹴落とし合い、
それでも生きていくのか
そんなことに嘆き終末を呼んだようです。

その気持ち分からなくもないですけど、
別に全員を巻き込む必要はないと思います。
嘆いてない人間もいるだろうし、
楽しいことの方が多い人生の人間もいるでしょう。
そして生きたいと願う人がいるのであれば、
自分だけがこの世から生命を絶ち、
別れれば良いのではと思います。

アモンさん(ファダニエル)は
それが正しいと分かっているのに
口にするたびに何かに負けたような気がするみたいで
まぁ確実にそれは“負け”ですよね。
自分ですらどういう結果ならば良かったのか
分からずに嘆いているようです。
そしてなぜか本物のアサヒが星海の魂として登場し
アモンさんと一緒にどっかへ行ってしまいました。


星海の奥深く、
マザークリスタルのある場所に辿り着くと、
ハイデリンが待っておられました。

暁の血盟8人は、ハイデリンに
ただ月へ逃げるだけの選択は
しないという意思を伝えます。

かつて、アーテリスよりも栄えた多くの星々が、
負の感情のない楽園を作り出そうと試みました。

悲しみや怒り、争いや破滅、死や絶望……
そういったものを排除しようとして、失敗したのです。
メーティオンの報告によれば、ひとつの成功例もなく。

だとすれば……それらの闇は、
決してなくならないものなのでしょう。

どれほど理想を突き詰めていっても、
すべてを消し去ることはできないのです。

だから生命は、必ず絶望する。

するけれど……しない誰かがいたのなら、繋いでいけます。
あなたたちだって、そうしてここに至ったのではありませんか?

完璧な正しさは存在しなかった。
その理想が打ち砕かれたとき、
傍らに立つ者に、手を差し伸べられた。

己の力は、望みに足りはしなかった。
無力に苛まれたときも、目指す背中は揺るぎなかった。

大切な者は、その手をすり抜けていった。
けれども愛は継がれ、新たな希望に巡り合えた。

言葉は本質から遠く、あなたを悩ませた。
その心を理解してくれる者たちがいた。

真実は容易にねじ曲がり、失われる。
そう知ってなお探求が止まなかったのは、
わずかでも触れたいと願えるものに出会えたから。

憎しみは、自他を燃やし尽くした。
真っ白な灰の中に、小さくもあたたかなものが遺った。

大きな災いに対し、人はあまりに非力だった。
それでも数多の手に引かれ、押されて、
今、新たな地平を臨んだ。

あなただって……どこで折れていても不思議ではなかった。
苦難は十分にありました。
けれど、ときに旅の続きを想い、この世界で会う誰かを想い、
託されたものを糧にして、あなたは立ち上がってきた……。

そうして絶望を知り、
いずれ終わりがくることを知りながらも、
皆で歩み続けていけることこそが……
今の人が勝ち得てきた力。
終焉を謳うものに対抗しうる、強さなのです。

ハイデリン

各自激励の言葉を貰い、
終焉を謳うものを止めにいく資格は
かぎりなく近いでしょうと言われます。

ただし、この旧き神に負けるようじゃだめだかんね
ってことでバトルが始まります。
ここはフェイスでちょうどNPCが7人
暁の血盟のメンバーを選択できるので
めちゃくちゃ熱い展開でした。

ハイデリンを制し、
ハイデリンからメーティオンの居場所であったり、
アゼムの魂のなんか色々なやつとかだったり、
託されたものを受け取り、
ハイデリンの魂は消えてなくなっていきました。






フィナーレ

暁の血盟一行は、
決戦前の思い思いの時間を過ごし、
方舟あらためラグナロクを天の果て
ウルティマ・トゥーレへと発進させます。

なんか今まで積み重ねてきたものを
ここで清算していっている感じがして、
喜ばしいのやらなんやらって感情です。




そして物語は急展開へ─────

ウルティマ・トゥーレへ到着する前に、
メーティオンが船の中にいて、
なんか全員の体の力で抜けていったんですけど、
サンクレッドが力を振り絞って抵抗して、
船は無事にウルティマ・トゥーレへと到着していました。

本来ならば何もないはずで
人間が息できるような環境じゃないらしく
これはサンクレッドのデュナミスによる
想いの力ってのが作用して出来たのかもしれません。

途中途中で先へ進めなくなってしまうのですが、
暁の血盟のメンバーそれぞれが想いを託し、
また1人、また1人とメンバーが欠けていくのですが、
そうやってひとつずつ先へ進めるようになっていきます。
メーティオンのいる核の部分まで光の戦士を導いていきます。

そこにはかつて滅びた星々や生命体が存在し、
ドラゴン族、イーアとかいうやつ、機械みたいなやつらと、
様々なものがおりました。

ドラゴン族は、
ミドガルズオルムも同じ出身らしく、
彼は希望の星としてアーテリスを選び、
そこで子を孵して七大天竜たちが生まれたみたいです。
残ったドラゴンたちは戦争に敗けて、
大切なものを失いただ死を待つのみ。

イーアとかいう人らは、
宇宙の真理をすべて解き明かし、
そこに待っていたのは最後は必ず”無”になるという事実。
それを知り絶望して肉体を捨て堕落して生きている感じです。

オミクロンとかいう機械たちは、
誰にも負けないようにただ強くなり続けて、
その果てに強くなったあとの目的がないことに気が付き、
今まで他の星々を滅ぼしてきた行為は必要だったのだろうか
という思いから絶望して今に至るようです。

星々によって色々な絶望へと到達し、
ただ滅亡を待ち続けているだけなのでした。


そして物語は最終局面へ────


託された想いを背負い、
光の戦士は一歩ずつメーティオンのもとへと向かいます。

……本当に、ここでおしまい。
私たちの籠っている「残骸」に続く道はないわ。

言ったでしょう?
ここに渦巻く想いたちは、命を肯定していない……と。
みんな、がんばって生きてきたけど、
最後にはそれを呪ったのよ。

願いは叶わなかった……祈りは届かなかった……
ひとつたりとも、報われなかった……。

そんな想いが集っているのだもの、
「至るべき場所へ辿りつける」なんて可能性、
存在する余地もない。

最初から……届くようになっていないのよ。

……だからアーテリスで待っていてほしかったのに。

そうよ、立ち尽くしていても虚しいだけ。
あなたが足掻いていては、仲間たちの魂も安らぎを得られない。
終わりにしましょう、苦しみを。
それ以外に、何を望むというの……?

メーティオン

もう何回聞いたか分からない
この生きていても意味がない理論。
いや分かる部分もあるけど、
死にたいなら終わりにしたいなら、
他人を巻き込まずに自分だけにしときなって
俺は思うけどね。

そしてアゼムの魂の結晶石を握りしめ
投げ出すものかと強く思うとなんと

?!?!!?

アゼムの友達だからなのか、
エメトセルクとヒュトロダエウスが
現世に召喚されました。
とにかく個人的にガチでこの展開は予想外すぎて、
本気で驚きました。

よくよく考えてみれば、
シャーレアン上陸あたりからのモノローグが、
エメトセルクの声だったりしていたのは、
なんでなのだろうと思っていたんですけど、
光の戦士の冒険をそうやってずっと見ていたんですね。

エメトセルクお前マジで好きになるわ。

ここにいるエメトセルクとヒュトロダエウスは、
魂が星海に還って上書きされた記憶が、
しっかりと戻った状態にある感じなので、
エルピスでの一件のことを把握しています。
しかも5.0漆黒のヴィランズで一緒に冒険して、
最後には死闘を繰り広げたあのエメトセルクなのです。
点と点がすべて繋がった
完全なエメトセルクがそこにいます。

心配せずとも、お前を斃すような力はない。
こいつに負けた時点で、主役は譲っているしな。

……だが、お前に一矢報いる、このときを待っていた。

ヴェ―ネス、あの負けず嫌いめ。
私をこの時代まで残しておいたのは、歴史を繋ぐためか、
終末の真相を忘れていたことへの当てつけか……。
至極好意的に解釈するのならば、
こんなオチが生じる可能性を残したのだろうが。

何にせよ、その程度で掌を返すほど、私の人生は軽くなかった。
礼などくれてやるものか。

……しかし、人をここに至らせたこと。
この結末は、確かに私たちのやり方では掴み得なかったものだ。

ならば賛辞と、最後の旧き人への手向けとして、
口上のひとつくらいは垂れて……!

終焉を謳うものよ、私たちはお前によって終わらない!

それが、あの星の過去に生き、今を生きる者からの答えだ……!

エメトセルク


いやこれ熱すぎでしょ。
今を生きる者たちを肯定するエメトセルク
かつての漆黒のヴィランズのラスボスがこうなる展開
もうこれね、悪役が仲間になる瞬間が一番熱いんですわ
マリオRPGのクッパしかり銀魂の高杉しかり、
いやもうお前が味方についてくれたら最強じゃんって
俺とお前の成すべきこと同じやんって

そしてヒュトロダエウスとエメトセルクの
創造魔法によって一面エルピスの花が広がります。

自分は君に翔び方を教えたが 歩き方は──
生命としての生き方は 到底教えられなかった

しかし 永い永い旅の果てに
君はきっと それを知る誰かに出会うだろう

花を──

いつかこの旅をやり遂げた君に 心から花を贈ろう

ヘルメス

ここほんと過呼吸になるかと思いました。
かつてヘルメスがメーティオンにかけた言葉が、
回想として、モノローグとして、
邪悪メーティオンの心に響き渡ります。

そしてここはもう絶望だけの宙域ではなくなり、
暁の血盟メンバーたちが絶望と戦う必要もなくなり、
7人ともこの場へ喚び戻されます。

メーティオンが忘れていたあの頃の想いを取り戻し、
終わりを終わらせてと懇願しています。

役目を終えたエメトセルクとヒュトロダエウスは、
星海に還るようです。

……何より、お前たちが進む未来は、私の愛した過去じゃない。
だからこそお前たちと本気で、命を懸けて戦ったんだ。
その結果ならば、敗北であれ、覆すものか。
私が今の私であるかぎり、この思いは砕けない。

間違っても哀れんでくれるなよ。
お前たちに望むことがあるとすれば、
あの忌々しい終末を打ち払うことだけだ。

そして勝利を喝采に代え、万感の想いとともに、幕を下ろせ。

それでこそ、次の公演が始められるのだからな。
新たな舞台と新たな役で……お前たちも、私たちも。


……お前、豊穣海に沈む海底遺跡に行ったことがあるか?
オサード小大陸の北、
流氷に覆われたブラインフロストを超えた者のみが辿り着く、
秘宝の島を見たことは?
新大陸の、眩き黄金郷はどうだ?
南洋諸島に、忘れられた人々が遺した、神子像の祭祀場は?
アラグの時代に蹂躙された南方大陸メラシディア、
その今を知っているか?
エオルゼアにも、まだ知られざる真実がある。
お前たちが奉る「十二神」の正体なんぞがいい例だ。
あるいはもっと視野を広げてみろ。
鏡像世界のいくつかには、驚くべき文明が興っているからな。

……アゼムのクリスタルを持つ者だろう?
それくらいは当然見ておけ。

……私は、見たぞ。

エメトセルク

それじゃあ、またいつか会えることを願ってるよ。
お互い、違う形になってたとしてもさ。

そのときは、何度でも、一緒に楽しくやろう

ヒュトロダエウス

勝手に巻き込むな……私は厭だ。

エメトセルク

アゼムの魂を持つ者なら
それくらいは冒険しておけよなと、
エメトセルクの自慢話を垣間見ることができました。
アラグの時代とかエオルゼアとか、
アシエンの姿で冒険したんですかね…?
ともあれ、これで本当の本当にお別れとなり、
メーティオンを倒しに(?)、救いに(?)
いきます。

なんかラスボスみたいな感じのやつが出てきました。
メーティオンの良心となる部分は
必死にやめてと訴え続けていますが、
やめようとしないので武力行使です。

そしてなんとゼノスくんが駆けつけてくれました
こんな天の果てまで遥々会いに来てくれるなんて
それはもう恋だよ。
これにはさすがに私の涙もひっこみました。

そんでもっていつものように倒すんですが、
倒したあとは、そこにはメーティオンがいました。
ゼノスくんも後ろで黙って見ています。

……どこまで翔んでも、暗くて、つらくて、寂しいの。

ヘルメスが望んでいたような、
優しい答えを見つけられなかった……。

こんにちは……私が出会える、最後のあなた……。
私は……あなたの音を聞き……想いを感じ……
考えを知りたいのです……。

どうか、仲良く…………。


ああ……聞こえるわ……あなたの心が……
長い旅の、記憶が……。

たくさんの……こんなにたくさんの人がいて……
あふれるくらい、想いがあったのね……。

たったひとつの答えなんて、本当になかったんだわ……。
命の意味も……生きる理由も……。

いろんな形の歓びを拾い集めては、失って……
また見つけながら生きて、生きて、生きていく……。

死が、あなたの優しい隣人になる、そのときまで。

メーティオン




私が翔ばなくたって、ヘルメスの探してたものは、
あの星に、あなたの世界にあったのね……。

花畑のようね。
少しずつ、色を混ぜながら広がって……。

その言葉まで辿りつけてよかった……。
私の旅に、素敵な終点をありがとう……。

……だからこそ、消える前に始めなくちゃ。

私たちが奪ったものは、もう、決して戻らない。
そのことを、許してとは言わない。
ただ、一度だけ謳わせてほしいの……。
今度は自分自身の心を……私が見つけた歓びを……。

たとえば、星のない暗い海に差す光が、
こんなに、こんなに綺麗だってこと。

生きる者を失くした星に……悲しみに荒れた大地に……
いつかまた、命が巡って芽吹くよう……。
雨として降り注ぎ、風として舞い上がる、希望の唄を……!

メーティオン




命が満ちたら、ヘルメスにも、見てもらえるといいな。

難しいのは、分かってるけど……
デュナミスは、いつだって想いを叶えようとしてる。
奇跡だって、ときどきは、起きるかもしれないよね……?


じゃあ、最後に……
あなたの大切な仲間のいる船まで、道を繋げるね。
あなたはわたしに続いて、
帰りたいって強く願いながら、踏み出して。

その想いが、必ず、みんなのところへ導いてくれるから……!

メーティオン

その後ゼノスとなんやかんやあって、
しつこすぎるからまぁ相手してやるか
ってな具合に勝負してあげて、
無事に船に導かれてアーテリスへと帰還するのでした。

総括

今までの大決算スペシャルのような、
2015年1月1日からこのゲーム始めたんですけど、
リアルにもう7年が経とうとしていて、
本当にここまでの道のりというものを、
メインクエストを通して深く噛み締めることができました。

でもやっぱりこの「生と死」のテーマに関しては、
言葉で上手く説明することができなくてもどかしいのですが、
表裏一体なんですよね。
生きていれば喜びもあるし悲しみもある。
怒りや憎しみを抱くことも当然あるし
自分以外の誰かのために手を差し伸べてあげる
そんなやわらかい優しい気持ちにもなることもある。
感情はずっと停滞しているわけではなくて
外から受ける影響によってその時々で変化していく。
そして必ずという終わりは誰にでも平等に訪れる。

ここ数年ずっと考えていたことが、
ここ数年プレイしていたゲームで
大きなテーマとして扱われていて、
でもそれって人間を描くうえで
究極に突き詰めるとこれなんだよなってのが
暁月のフィナーレをプレイしていて、
ひしひしと実感することができました。

私自身に芽生えているものとか、
心のもやもやとか悩みが別に解消されるわけではないし
何か真新しいような価値観を与えてくれたわけでもないけど
FINAL FANTASY XIVに出会えて本当に良かったです。
最高すぎる作品をありがとうございました。

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