フルーツバスケット -1期名言-

13話~15話 (page.5)

あーやと僕、それとはとりは
同世代で小中高と一緒だったんだ
つまり三人揃って
真のマブダチトリオになるわけだね

草摩紫呉 (1st Season 13話)




由希が言わないのは当然だね
僕らは見ての通り仲が悪い
いや、親しくないと言ったほうが正しいかな

十も歳が離れているし
由希は病気がちなこともあって
生まれた直後から隔離されていたようなものだし
僕は僕で 弟なんていたっけか
ぐらいの認識で
やりたい放題だった

そして気付いた時には
兄弟の間に深く険しい溝が出来ていた

草摩綾女 (1st Season 13話)




不思議なことに
歳を重ねていくと
子供の頃には分からなかったことが
分かってくるものなんだねぇ

あの時はああするべきだった
あの時はああ言うべきだった

そんな風にね
色々分かってくる
これは後悔というより
懺悔に近いかもしれない

懺悔して、子供だった頃の無知な自分を
なかったことにしたいのかもしれない

草摩綾女 (1st Season 13話)




お母さんは言っていました
自分が親になって初めて
親の気持ちが理解できたって

だけど本当に理解しなくてはいけないのは
忘れてはいけないのは
子供の頃の自分だって

初めて逆上がりができた日や
初めてたくさん怒られた日のこと
子供の頃感じた気持ちをちゃんと忘れずにいれば
大人になっても 親になっても
理解し合える
100%は無理でも
歩み寄ることはできるって

本田透 (1st Season 13話)




あーやは昔から
はーさんの言う事だけはよく聞くんだよねぇ

憧れなんだって
自分にはなくて欲しいと思ってるものを
はーさんは持ってるから憧れて
大切にしたいんだって
昔まじめな顔して話してくれたことがあるよ

草摩紫呉 (1st Season 13話)




透くんって 君に少し似ていたよ
人のことばかり一生懸命になったり
僕はそういうのに ほんと
弱いなぁ

どうして 言ってほしい言葉を
言ってくれるんだろう

敵わないよ
やっぱり とりさんには

草摩綾女 (1st Season 13話)




でもママは、僕のこと知らないから


草摩紅葉 (1st Season 14話)




ママは僕を知らない
忘れちゃった

記憶隠蔽

ママは僕のこと草摩家の誰かの子供と思ってるの
物の怪に憑かれた子供は十月十日(とつきとおか)より
2ヶ月も早く生まれてくる

大好きな人と出会って
大好きな人と結婚して
大好きな人との間にできたこどもを産んで
そのこどもを抱いたら奇妙な動物の赤ちゃんになってしまうなんて
それって、お母さんにとって どれくらい絶望的なことなのかな

物の怪に憑かれたこどもを持ったお母さんは
不必要なほど過保護になるか拒絶するかの
どっちかが多いんだ
僕のママは拒絶するほうだった

体中で拒絶してた
僕を見ないようにしてた
それでも、いつもイライラして
ヒステリックにいつも何か叫んでた
今思えば 壊れちゃってたんだね

草摩紅葉 (1st Season 14話)




紅葉、
ママがダメになってしまうかもしれないんだ
でも、紅葉のこと忘れたら
治るかもしれないんだって

紅葉にはとてもつらいと思うけど
パパがその分
いっぱいいっぱい愛してあげる

紅葉も、ママを愛しているなら
ママを助けてあげよう

紅葉の父親 (1st Season 14話)




そして僕は
ママの記憶から消えちゃった
ママはぐんぐん元気になったよ
2ヶ月後には笑えるようになっていたんだ

僕は…
僕は、ママを助けてあげられたのかな

だけど、僕は思うんだ
僕はちゃんと思い出を背負って生きていきたいって
例えば、それが悲しい思い出でも
僕を痛めつけるだけの思い出でも
いっそ忘れたいって願いたくなる思い出でも
ちゃんと背負って 逃げないで頑張れば
頑張ってればいつか
いつかそんな思い出に負けない僕になれるって
信じてるから 信じていたいから

忘れていい思い出なんて
一つもないって思いたいから

だから…
だから本当は
ママにも忘れてほしくなかった
頑張ってほしかった
だけど、これは僕のわがままだから
ヒミツだよ

草摩紅葉 (1st Season 14話)




父親が死んで 母親も死んで
それでどうして
どうして暗い影を落とさず
いつも笑顔で明るくいられるのだろう

事故当日のことは覚えてる
授業中、教師に呼ばれた彼女は
少し会話をした後
教室から飛び出して行った
友人二人も彼女の後を追い
教室は一時騒然とした

そんな中
身内の人間が事故にでも遭ったのかな
そんなことをぼんやり考えていた
そんな、ぼんやりとした意識の存在でしかなかった
本田透という人間は
なのに 今 こうして
同じ家に住んでいて
近くにいて
一緒に笑っている自分がいるなんて
不思議だ

草摩由希 (1st Season 14話)




終わったんだよ 俺と佳菜は
もうやり直すことはない
一緒にいても寂しくなるだけだ

もう
何も知らず過ごしたあの日の二人にはなれない
負い目や引け目は消えない
染みのように広がって
佳菜の心を疲れさせるだけ
病んでいくだけ

愛情が消えたとは思いたくはない
でも、そばにいてほしいとは思わない
会う気もない
今はもう 祈るだけだ
幸せに…

草摩はとり (1st Season 15話)




納得いかないね
僕はとりさん派の人間だから
偏った意見であるのを承知ではっきり言うが
僕は納得いかない
佳菜くんはずるい
だって佳菜くんは、全部忘れて幸せ掴んで
とりさんだけが、嫌なこと全て背負わされてる感じだ
とりさんだけ、置いてけぼりくわされてる感じは否めない

とりさんは優しすぎる
そこがとりさんの良いところではあるが
とりさんは優しすぎる
そんなことだから
いらぬ苦労ばかりしてしまうのだ

佳菜くんとやり直せとは言わないよ
その代わり、きっぱり断言させて頂こう
僕はね、とりさん
とりさんには佳菜くんよりも
二千倍近く幸せいっぱいになってもらいたいのだよ!

草摩綾女 (1st Season 15話)




     
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