フルーツバスケット -2期名言-

19話~21話 (page.7)

春も優しいよ
優しくて 優しすぎて
優しい人は可哀想

だから会いたくなかった
あの子にも

だけど
春と別れて初めてぐれ兄の家に行った時
あの子がいて
あの焦げるような 衝動

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




やめろ
呪いを解こうとするのはやめろ
籍真に聞きに行っただろ
どういうつもりだ?
あたしたちのこと
見下してるのか?
無様な姿を憐れんでるのか?
そんなものは全部
全部余計なことなんだよ!

お優しい人間は
お優しい世界で生きていけばいいんだ!


──
そんなんじゃ ない
でも こんな風にしか言えない

優しい人間が損をするのは嫌だ
傷付く姿は

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




無いんだ、どこにも
方法なんて

誰も知らない…
こんなんじゃ
解放できない

あたし…
あたしも
どうしたら…

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




いやだ
だから近付きたくなかった
あの子はそういう子だ
そういう気持ちにさせる子なんだ

あの時も
泣いてしまいたかった
駆け出して
あの膝に体を預けて
心を預けてしまいたかった

母親のもとに泣いて帰る子供みたいに
弱すぎる自分の弱音をぶちまけたい
そして それを許してくれるんじゃないかって
受け止めてくれるんじゃないかって

あんまりだ そんなの
可哀想だ
優しい人は
すがられて
求められて
寄生されて
あたしみたいなやつに

だから もう巻き込んだりしない
ひとりでいい
ひとりで走り続ける
理解されなくていい
嫌われるぐらいがいい
ひとりでいい

固くそう決めてたのに
泣くもんかって 決めていたのに
ごめん すがってしまう

こんなにも
自分は無力で
こんなにも 弱い
ごめん

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




もっと
素直に甘えればいいのに
大切なのは その後だよ
いつまでも甘えたままでいるのか
それとも

草摩紫呉 (2nd Season 19話)




似てると思った
俺とリンはひとつだけ
似てると思った

求めた もの

草摩由希 (2nd Season 19話)




なんか
不倫相手が嫌がらせしてるみたい
ああいう感じの女の子が好みだったんだ
ゆんゆん

草摩潑春 (2nd Season 19話)




慊人さんはおっしゃいました
慊人さんは神様に等しい存在で
十二支のみなさんはみんな
そばで生きていくのだと

みんな同じ場所で
同じ速度で
生きて
不変だと

それが
十二支にとっての呪いですか?
絆が呪いなのですか?

本田透 (2nd Season 19話)




別に
記憶が残ってるわけじゃないけど
神様と十二支たちは
約束を交わした
きっと 遠い
何百年も遠い昔
永遠に 一緒だと

幾度となく生まれ変わっても
そばにいく
離れない
会いにいく
ずっと ずっと
一緒だと

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




あたしたちはその約束に
今でも縛られてる
記憶がなくたって
物の怪の血はちゃんと約束を覚えてる

絆なんて
傍から見れば美しいものかもしれないけど
当人がそれを重荷と感じたら
ただのしがらみでしかない

だから 呪い

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




一人で息巻くなよ
そんなんで 壊れないか?
なんで 呪いを解きたいの?
譲れないものって 何?
お前の一番大切なものって 何?

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




誰にも見せない扉の向こうで
静かに壊れていきそうな感じがする
なんとなく

そうなったら取り戻せない
あの子の前にも現れたらいい
あたしには春がいてくれたように
そっと扉を開ける人
そんな人を求めずにはいられないから

ひとりは怖いと知ってる人は
人を愛さずにはいられないから

草摩依鈴 (2nd Season 19話)




いつも 一緒

本田透 (2nd Season 19話)




俺と真知は兄妹だけど母親違うから
俺は長男だけど愛人の子供
真知は本妻の子供だけど
ひとつ年下で女の子でさぁ
母親同士が熾烈な競争始めちゃって
継ぐのに相応しいのは私の子供だって

だから俺と真知って
かなりスパルタ式な教育受けて育ったんだよね
最初は俺も素直に従ってた
要求に応えようって

子供の頃って親が絶対的な存在だったりするじゃん
でもさぁ ある日
なんかおかしくないか?って思い始めたんだ
あー俺すっげーくだらんことに巻き込まれてっぞー
って
自我の芽生えってやつかねぇ
やってられっかクソがぁ!
って暴れてやりました

それからだね
俺の母親も目が覚めたのか
後継ぎ問題から手引いて
俺は晴れて自由の身
で、こんなんで今に至ると

真鍋翔 (2ne Season 20話)




そっか 真知は
まだ自由じゃないのかもしれないな
俺の中や親の中にだって
しこりってのがちょっとは残ってるんだしな
ボタン掛け間違えてそのまんまって感じ
由希が言ったようにさ

真鍋翔 (2nd Season 20話)




それでも やっていかないと
しょうもなくても
あきれても
むかついても

子供は親を取り替えられない
親が子供を取り替えられないように
そこには 当たりも外れもないんだ

だったら
やっていかなきゃな
ボタン 掛け直せるように

草摩由希 (2nd Season 20話)




別に掛け直さなくてもいいやん
掛け間違えたまんまでも
様になりゃ

だからさぁ
これが様になればってことで

真鍋翔 (2nd Season 20話)




お それだ!
じゃ 笑えるってことで
しゃーねーなって
笑えりゃいいじゃんってことにしよ

真鍋翔 (2nd Season 20話)




色々な形で
色々なものを背負いながら生きてる
みんな

翔だって 真知だって
俺や 親だって

草摩由希 (2nd Season 20話)




もうしないなんて
そんな言い方
もっと自分を追い込まないか?
もうしないことが解決じゃないだろ
どうしてするのかを
お互いに理解しなくっちゃ

草摩由希 (2nd Season 20話)




海よりも深い意地悪をお見せ致しますよ!

本田透 (2nd Season 20話)




大丈夫ですか
心細いのは 嫌かと思って

倉伎真知 (2nd Season 20話)




まだ 誰にも言ってない
本人にも伝えてないことなんだ
情けなくて 格好悪い
ことなんだ

俺が、彼女に求めていたのは───

草摩由希 (2nd Season 20話)




この世は
僕の世界は真っ暗だ
だったら部屋も
それに相応しい色にしなくちゃ
ダメだよね

由希も 由希も真っ暗だ
僕と君はいつも一緒なんだから
君も真っ暗じゃなきゃダメだ
一緒じゃないと 不公平だろう


───違う 違う
一緒なんかじゃない
僕はいらない存在なんかじゃない
僕は選ばれた存在で
必要とされる存在で
いるべきだからここにいる
お前と一緒なんかじゃない!
お前は僕のおもちゃなんだよ!
お前の母親が僕にくれたんだ

お前
捨てられたも同然なんだよ!
そろそろ気づけよバカ
ネズミは嫌われ者なんだよ
誰も 誰もお前なんか気にかけない
僕がいなくちゃ
僕がかまってやらなきゃ
お前がいる価値なんてないんだよ!

草摩慊人 (2nd Season 21話)




お前 ネズミだろ
お前 許さないからな
俺はお前を絶対許さないからな!
ネズミのお前が全部悪いんだ
お前のせいで お前のせいで全部
お前なんか この世からいなくなればいいんだ!

草摩夾 (2nd Season 21話)




毎日 毎日聞かされた
否定の言葉
慊人が刻んでいった真っ暗な言葉
いつしかそれが
本当のことのように思えてきて
誰も気にかけない
いらない存在
つまらない人間

だって
救われたくて
手を伸ばしても
怖くなった
無関心な目で
嫌っている目で
見られるのは

草摩由希 (2nd Season 21話)




欲しかったものがある
抱きしめてくれる両親
帰りたいと願う家
みんなが笑っている場所
みんなが離れていかないような自分

欲しかった
欲しかった

草摩由希 (2nd Season 21話)




返さなきゃ
でも きっと受け取ってくれない
その子の悲しさを 僕は知らない
何も知らない
僕がこの世から本当にいなくなったら
その悲しさも少しは消えてなくなるだろうか

いなくなったら
初めて役に立てるだろうか

世界は暗く嫌われて
必要とされないなら
今 ここにいる僕に
意味なんて何もない

草摩由希 (2nd Season 21話)




はじけた
心のどこかが はじけて飛んだ
考えなんてなかった
ただ がむしゃらに動きたかった
駆け出したかった
自分を痛めつけたかっただけなのかも
奮い立たせたかったのか

諦めが悪かったんだ
きっと

夜明けすぐの街は
人目まばらで
どこまでも走った
苦しくなっても走り続けた
いつしか知らない場所に来てたけど
走り続けた

そうして 辿り着いたのは───

草摩由希 (2nd Season 21話)




こわい…

でも あんな風に
子供を心配するお母さんもいるんだな

草摩由希 (2nd Season 21話)




今 あの子の世界は
僕に託されてる
もう迷子にならないよう
必死に僕を追いかけてる
頼ってる

僕を 僕を
必要としてくれてる

ほら 着いたよ
がんばったね

草摩由希 (2nd Season 21話)




よかった よかった
僕は 少しは役に立てた?
だったら 嬉しい
とても嬉しい

そうだ 僕は知ってる
誰かが
僕を必要としてくれた時を
瞬間を
確かにあった

もう誰も覚えていなくても
君が忘れてしまっても
あったんだ。確かに

草摩由希 (2nd Season 21話)




この世は
光りに包まれた世界なんかじゃない

でも それだけじゃない
暗闇だけじゃない
それだけじゃ ないんだ

草摩由希 (2nd Season 21話)




頑張ろうって思ったんだ
暗闇だけじゃない
頑張って生きてみようって

けどダメだった
また弱っていった
心が

ちゃんと分かったはずだったのに
知ったはずだったのに
また少しずつ負けていった

暗闇は大きく重く
結局は俺も捻じれていった

希望は絶望へ
憧憬は嫉みへ

好かれたかった
友達になってほしかった
だけのくせに

挙句
最後には自分の殻に閉じこもって
世界を拒絶して自分を守った
どうしようもない

草摩由希 (2ns Season 21話)




でも
こんなどうしようもない俺の前に
彼女はもう一度 現れた

そばに 近くにいて
俺の こんな俺の話を聞いてくれた
呆れるでも 叱るでもなく
何度も 何度も
何度も受け止めてくれた

愛しい人

あの空のように
近く 遠い
お母さんみたいに

草摩由希 (2nd Season 21話)




     
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